イベントレポート レポート

【レポート】地域イベントとオタクカルチャーの融合「ひらかコスプレイベント×第36回浅舞公園あやめまつり」

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6月24日(土)、秋田県横手市平鹿町の平鹿町観光協会とGARDEN PROJECTの主催のもと、同町の浅舞公園にて屋外型のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント グリーンガーデン」が開催されました。

【レポート】地域イベントとオタクカルチャーの融合「ひらかコスプレイベント×第36回浅舞公園あやめまつり」

このイベントは、同公園にて毎年開催されている季節イベント「あやめまつり」とのコラボレーションのもと開催された(おそらく)秋田県南初の屋外コスプレイベントです。会場の浅舞公園は多種多様な菖蒲が植えられていることで秋田県内ではそこそこ有名なスポットで、広大な敷地内には80種類・約50万本の菖蒲が咲き、さらに本格的な日本庭園もあるほか、隣には宿泊も可能な農村体験学習施設「アイリスハウス」と薬草風呂やサウナも備えた日帰り入浴施設「ゆとり館」(入浴料大人300円!)もあるという、考えてみたら野外コスプレイベントにピッタリ過ぎる環境です。市が観光対策の一環として「一泊二日野外コスプレ撮影ツアー」を企画してもいいくらい。だって最高じゃないですか?丸一日存分に野外撮影をした後にサウナでひとっ風呂してそのまま寝られるなんて。

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【レポート】地域イベントとオタクカルチャーの融合「ひらかコスプレイベント×第36回浅舞公園あやめまつり」
こちらが日本庭園。こんな場所でコスプレ撮影ができるって最高ですね。参加者はあらかじめ告知情報で公園の中に日本庭園があることを把握していたためか、刀剣乱舞のコスプレ参加者が一番多かったです。他はボーカロイド、あんさんぶるスターズ!、艦これなど。やはり赤い欄干の橋は超人気スポットになっていました。

梅雨の時期に開催とあって当日になるまで天候が心配でしたが、見てのとおり終日超快晴。快晴過ぎて暑いくらいでした。天気予報ではこの日の最高気温は28度でしたが、おそらく実際は30度を超えていたと思います。この気温はコスプレイヤーさんにはかなりキツい!そうした事情もあり、コスプレ参加者および撮影参加者の多くが最も木が生い茂っていて日陰の多い日本庭園に集まっていました。

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とは言え日本庭園以外のエリアもなかなかフォトジェニックです。水車小屋があったり…

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小高い丘に岩場があったり…

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低木の松が両脇に植えられた小川が流れていたり…

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こんな町内の茅葺屋根業者が作った記念撮影ブースもありました。

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もちろん菖蒲も咲いていました…が、残念ながら今年は1~2週間ほど季節の変わり目が遅れており、咲いていたのはほんの僅かな早咲きの品種のみでした。これが満開だったらパーフェクトだったのですが、こればかりは自然のものなので仕方がありません。

【レポート】地域イベントとオタクカルチャーの融合「ひらかコスプレイベント×第36回浅舞公園あやめまつり」
んふんふ~(藤棚~)

園内各所にはこんな藤棚や東屋もあったほか、おまつり中とあって大型の屋根付き休憩所も設けられており、散策途中でも日陰で一休みできるようになっていて実に快適でした。しかしそれでもかなり暑く、日中は屋台で食べ物よりもアイスやらドリンクやら冷たいものばかりを買っていた記憶しかありません。なお、このイベントはコスプレ参加者も撮影参加者(プレス含む)も参加費は一律1000円でしたが、その中に「お買い物券500円分」が含まれており実質参加費は500円でした。

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そりゃおまつりなんだから500円くらい屋台で飲み食いしますよね。また参加者がこのお買い物券を使うことで地元民との交流も生まれるし、実に良心的かつ考えられたシステムでした。

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しかも参加パンフレットに”当たり”のスタンプが押されていた参加者には地元特産のりんごジュースがプレゼントされるというサプライズも用意されていました。水分補給マジ大事!あと特産品のアピールにもなるし一石二鳥のアイデアですね。

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ところで私はコスプレイヤーではなく、イベント取材兼友達のメイク担当兼撮影で参加しました。参加受付&荷物置き場&着替え場所は前述の農村体験学習施設「アイリスハウス」でしたが、ここがもう至れり尽くせりの、まるでホステルみたいな充実した施設でビックリしました。宿泊室(個室)なんてキッチンは付いてるはユニットバス&トイレはあるはコンセントもあるはエアコンはあるは。こんなに快適な着替え場所を備えたコスプレイベントなんて全国を探してもそうはないでしょう。農村体験学習の予定が入っていない時はBooking.comかAirbnbに登録して稼げばいいのに!

本当はコスプレイヤーさんの写真もたくさん撮りたかったのですが、Webメディアに掲載したい旨を伝えたら見事に声をかけた全員に断られてしまいました。でもこれは同じ地方住みの人間としてよく分かります。東京あたりのコスプレイヤーさんだったら、「コスプレイヤー兼モデル兼タレント」として活動している人がたくさんいることもあり掲載OKを頂けることも多いですが、秋田県をはじめとする地方のコスプレイヤーさんは、タレントとして活動の幅を広げたいとか自己表現云々とは関係なく、ただ純粋にコスプレそのものを楽しみたい、同じ趣味の人と交流したい、という人が多いのではないでしょうか。あと秋田県は人口減少率ワースト県でとにかく人口が少ないところなので、Web上に自分の顔が映った画像・動画がUPされると、コスプレしているとはいえすぐに親類縁者、一般人の友人知人、職場の同僚に顔バレしてしまうという問題があります。そこら辺が地方におけるコスプレの難しいところですね。

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唯一許可が下りた友達(とその友達)の後姿。後姿ならギリギリOK。

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あやめまつりは21:00まで行われ(コスプレ更衣室は20:30で終了)、日が暮れた後は園内のライトアップも行われました。こんな環境で夜間のコスプレ撮影が行える機会は本当に貴重です。

帰り際に主催者の方に聞いたところ、今回のコスプレイベントの参加者は100名を突破し、中にはわざわざ県外から参加した人もいたそうです。出生率、婚姻率、死亡率、自殺率などで全国ワーストを記録しネット上で「この世の地獄のような場所」と言われている秋田県でこの数字はかなり優秀だと思います。
今回のコスプレイベント開催に際し、一番の懸念事項は「大半が高齢者の地元民と一般客のいる野外でコスプレイベントをやって反発は起こらないだろうか?」でしたが、私が見た限りでは地元民とコスプレイヤーとの衝突は全くなく、実に「普通」なイベント風景でした。さすがに高齢者はコスプレが何なのか分かっていないようで「今日は仮装大会もやってるなだべが?」なんて言っていましたが、だからといって白眼視するでもなく、文句を言うでもなく、実に穏やか且つおおらかな雰囲気で、むしろ変わった格好の人がたくさんいる状況を楽しんでいるようでした。

考えてみれば、地方にはコスプレ撮影に良さそうなスポットがたくさんあります。というのも、バブル景気時代の所謂”ハコモノ行政”であちこちにいろいろなものを作りまくり、整備しまくった過去があるからです。駅もない山の中の町・村の公共施設がやたらと豪華だ、アクセスの悪いところにもの凄い規模の公園やテーマパークがある、億単位の金をかけて建設した学校が少子化で廃校になったetc...。地元民にとっては何気ないそんな日常風景も、「コスプレ撮影」というフィルターを通して見ると途端に魅力的な場所になります。そうした地方に眠っているスポットをコスプレイベントで掘り起こすという施策は地方活性化策としてかなり有効ではないでしょうか?今回のコスプレイベントだって、これを開催したことで従来からある地域の季節イベントに100名の新規客を呼べたわけです。このイベントがあったから初めて浅舞公園に来た、あやめまつりを知ったという参加者も多かったでしょう。古くからある地域のスポットや行事にオタクカルチャー、POPカルチャーを混ぜる試みは他の地域の行政や商工会議所も真剣に検討していいのではないかと思います。

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