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【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート

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2019年1月19日 (土)~20日 (日)の二日間、宮城県仙台市のNTTドコモ 東北支社にて、IoTハッカソンイベント 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」が開催されました。

【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート

このイベントは、IoTシステム開発を実践的に学ぶ若者向けの無料スキルアップイベンで、ハッカソンを行う前に、ボードコンピューターを教材にセンサーやモーターを制御するハンズオン講習会を実施し、さらに作品制作にかかる材料費を1チームにつき最大2万5,000円まで補助するのが特徴。つまり知識や経験、お金がなくても、とりあえずラップトップPCさえ持参すればどうにかなるという至れり尽くせりなスキルアップイベントというわけです。お得過ぎる!
このイベントは仙台だけでなく日本全国各地で開催されていますが、開催地によって「お題」が異なっており、仙台のお題は「だれかとスポーツを楽しむためのIoTツール」。そう、仙台はプロ野球チームの東北楽天ゴールデンイーグルスとプロサッカーチームのベガルタ仙台がある街なので、スポーツ観戦が身近なんですよね。

【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート

【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート
2018年12月15日(土)に開催されたハンズオン講習会の様子。前半では講師・チューターの一人である市川電産の市川博之さんによるIoTの基礎解説が行われ、後半ではIoTプロトライピングツール「Fabo」を使ってスマートフォンで動くロボットカーを作るワークショップが行われました。

参加したのは、公私問わず何かしらのプログラミング経験のある東北在住・在学の学生や若手社会人。特に年齢に具体的な条件はありませんでしたが、いい感じに同年代が集まりバラつきの少ないグループ構成となりました。

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ハンズオン講習会では「Fabo」を使ったワークショップが行われましたが、ハッカソン本編では使うツールに制限はなし。ただ会場にはこのように様々な電子パーツが用意され、参加者はそれを無料で使用できるようになっていました。そもそものイベント参加費が無料なうえに作品の組み立てに必要な電子パーツも無料で使い放題で、自分で材料を買う場合は補助金まで貰えるって、ここはメイカーの天国か!

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加えて、開発に詰まった時はその場にいるチューターにアドバイスを求めることができます。一応参加条件に「プログラミング経験」とありますが、みんながみんなハードウェア開発系のArduinoやRaspBerry Piを触ったことがあるわけではありません。参加者の中には、このイベントに参加するまでArduinoやRaspBerry Piを触ったことがないにもかかわらず、ハンズオン講習会からのわずか一ヶ月で独学しハッカソンに臨んだ強者もいました。

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IoTハッカソンの難しい点は実体を伴う”ブツ”も作らなければならないこと。コーディングやグラフィック製作だけでは完結しないので普通のハッカソンの倍の手間と時間がかかるため、チーム内での役割分担と時間配分の取り決めも重要な作業となります。

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ハッカソン初日の1月19日の開催時間は21:00までと長丁場だったため、夕方に会場近くの老舗パン屋「石井屋」からパンの差し入れがありました。隣にはハッカソン名物のモンスターエナジーの山…

【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート
明けて翌1月20日は、事実上”仕上げ”の日となりました。動作テストをしたり、接続チェックをしたり、プレゼン資料を作ったり、どんなことを発表するか決めたりetc... ただ作るだけでなく、プレゼンとデモの準備まで行うのがハッカソンです。

そして16:00より遂に作品のプレゼンタイムがスタート!

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【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート
トップバッターはチーム「角周波」の作品「パンドラの箱」。これは自分一人だけでもスポーツの“賭け”を楽しめる貯金箱で、使い方は勝利チームを予想して中に硬貨を投入するだけ。その後、予想どおり自分が応援するチームが勝てばお金は戻ってきますが、負けるとフタがロックされ強制的に貯金させられます。つまり予想が外れても貯金できるわけで「損」にはならない安全な賭けゲームというわけです。
今後の展望としては、スピーカーで音声を拾うなど、データをモニターする以外にも勝敗を出力する何かを作ったり、HTMLで現在の貯金額を確認できるWebページを作ることを検討しているとか。

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【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート
2番目のチーム「We Love U」の作品は、体操をした際の骨格情報を視覚化できるカメラ。彼らは体育の授業で「体操」が嫌いだと言う子供が多いのに着目し、その理由が「自分の動きを客観的に見られない」ことと「撮影した動画で確認しても改善点が分かりにくいこと」にあると分析。そこで、動画に+αの要素を加えて見るべきポイントを絞ることでそれを改善できると考え、体操時の体の骨格を検出してそれを線で表し、よくできた時とダメな時を比較しやすくしました。例えば側転をした際、骨格の線が真っ直ぐにまとまっている時は良い姿勢で、ぐちゃぐちゃになっている時は悪い姿勢になっていることが一目で分かります。このチームのメンバーは宮城教育大学の学生で、今後は体育教師を目指している友達にも試してもらうことを検討しているそうです。

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3番目のチーム「Fisherman」の作品は、スポーツ観戦ビギナーでもスマートフォン1台で簡単かつ手軽に応援に参加できるシステム。何度もスポーツ観戦に出かけている人なら、そのチームおよび会場ごとの独特の”ノリ”についていくことができますが、初めて観戦するビギナーにとって、その応援の輪の中に入るのは心理的に結構大変です。そこで彼らは、スマートフォンの画面をLEDのドットの一つ一つと見立て、画面をかざすだけ応援の輪の中に入ることができるシステムを開発しました。例えるならマスゲームのデジタル版といった感じで、上記のスライドのように、関情報ごとに異なる色が割り当てられ、応援チームのロゴなどを表現できるようになっています。

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デモでは、実際に会場内の席ごとに色を割り当て、参加者が指定のWebページにアクセスすることで自分のスマートフォンの画面に色を表示できるシステムが披露されました。

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4番目のチーム「カロリー旅団」の作品は、スポーツをプレイして1番早く指定のカロリー量を消費した人がご褒美を貰える宝箱「カロリークエスト」。彼らは、みんなで運動するきっかけを作るには「運動をしたらご褒美がもらえる!」というゲーミフィケーション的な動機付けが必要と考え、複数人で指定のカロリー量の消費を競うコンテストを実施し、一番最初にそれを「クリア」した人だけが宝箱を開けられるシステムを開発しました。

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デモでは、実際に宝箱の中に物を入れて消費カロリー量を設定し、実際にセンサーを身に着けてそのカロリー量を達成するまで会場内を走り回るという実演が行われ、大いに会場を沸かせました。

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5番目のチーム「妖怪大戦争」の作品は、スタジアムの盛り上がり度を歓声などから検知しリアルタイムに可視化するガジェットです。彼らは「興奮を分かりやすくすること」を今回の開発テーマに掲げ、歓声などから場の盛り上がった瞬間を検知し、様々なデバイスがリアルタイムに同時動作するシステムを考案。2日間という限られた時間では全てを開発することはできませんでしたが、、同作品はインターネットに接続できるものであればあらゆるものをデータのコレクターにできる高い拡張性があるのが特徴で、様々なシチュエーションにも対応可能。今後も開発を続けてシステムを完成させるのが目標だそうです。

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プレゼン時間まであと1時間を切った状態から“ガワ”を作ったとか。よく間に合った!

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最後のチーム「PULSE」の作品は、スポーツの試合の盛り上がりを観戦者の心拍数を計測・可視化することで表すセンサーです。彼らはスポーツ観戦している人たち同士で興奮する瞬間を共有すればもっと楽しく観戦できるのではないか?と考え、興奮が如実に反映される「心拍数」に着目。そこで心拍数を手軽に計測できるセンサーと、心拍数の数値をリアルタイムに反映させてデータをみんなで共有できるWebページを作成しました。

【レポート】2日間でIoTガジェットを開発しよう! IoTハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」レポート
センサーの”ガワ”に採用されたのはおやつ用に買った森永キャラメルの空き箱。センサーがピッタリ入り、周囲を暗い状態にでき、かつ指も入れられる箱としてこれが偶然ピッタリだったそうですが、確かにセンサーのサイズにジャストフィットです。

こうして全チームのプレゼンが終わった後、別室で審査員一同による審査が行われ、見事最優秀賞に輝いたのは…

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指定のカロリー量を消費した人がご褒美を貰える宝箱「カロリークエスト」を開発した「カロリー旅団」の皆さんでした!おめでとうございます!

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実は彼らは所属校がバラバラで、本当にその場に集まった参加者同士で編成された即席・混成チームだったとのこと。それでお互いのスキルを持ち寄って開発するものを決め、役割分担したチーム作りの巧みさ、限られた時間でシステムとガジェットの双方をちゃんと完成まで持っていった時間配分の見事さと技術力、ガジェットの”ガワ”を宝箱風の見た目にするこだわり、プレゼンの面白さなどが高く評価されました。

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なお、「カロリー旅団」は今回のイベントで優勝しただけでは終わらず、この後は「Web×IoTメイカーズチャレンジ」の東京開催での発表と、来月開催予定の東北最大のアプリコンテスト「第5回仙台ゲームアプリコンテストDA・TE・APPS!2019」での発表も待っています。今回の「DA・TE・APPS! 2019」にはフィンランド・オウルの学生の出場も決定しており、国境を越えた開発バトルが繰り広げられる予定です。
現在「DA・TE・APPS! 2019」では一般観覧者の募集を行っているので、興味のある方は是非見に行ってみて下さい。観覧申し込みページはこちら

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