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【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート

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2018年6月23日(土)、秋田県横手市平鹿町の平鹿町観光協会とGARDEN PROJECTの主催のもと、同町の浅舞公園にて屋外型のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント グリーンガーデン」が開催されました。

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート

このイベントは、同公園にて毎年6月に開催されている季節イベント「あやめまつり」とのコラボレーションにより開催されている屋外コスプレイベントで、昨年に引き続き今回で2回目、「ひらかコスプレイベント」としては通算4回目となります(スタートは2017年1月)。

秋田県出身者には周知の事実ですが、秋田県は子供と若者、特にギークやオタクにとっては非常に暮らし辛い場所です。というのも、秋田県は出生率、婚姻率、自殺率などで全国ワーストを記録しているうえに日本最速で少子高齢化、人口減少、人材流出、およびそれらに伴う貧困と衰退が進んでいるディストピアだからです。そうなると子供・若者はマイノリティとなるため、地域のサービスや地域全体の雰囲気そのものが中高年に最適化され、ますます子供・若者、それもマニアックな趣味や特技を持つ人々にとって生きにくい場所と化し、負の連鎖が続きます。それでも運良く仕事を持っている成人済みの大人なら、他の都道府県に息抜きに行くこともできるでしょう。でも人ぞれぞれ事情があり、秋田県のギーク&オタクの皆が皆そうできるわけではありません。

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート
「ひらかコスプレイベント」は、そのような状況下で「秋田県横手市の自然溢れる情景や歴史ある街並み、様々な施設でのロケーションをヲタ的に楽しみたい」という発想から生まれたプロジェクトで、しかも地元の観光協会や店舗がタッグを組んで年2回定期開催している超・地域密着型のコスプレイベントです。それが秋田県に於いていかに異例かつ貴重で、社会的意義のある活動かご理解頂けるでしょう。前回(今年1月開催)は町内の店舗の協賛のもと、イベント中に平鹿町の特産品が当たる抽選会まで実施しており、地域PRの役目も果たしています。

【レポート】イルミネーションとの特別撮影もあり 観光協会主催の地域密着型コスプレイベント「ひらかコスプレイベントⅢ ホワイトガーデン」

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こうした地域の公共施設を使ったコスプレイベントの利点は、「コスプレ」という切り口で既存の施設の長所を何も手を加えることなく最大限に引き出せることです。例えばこちらは、当日に着替え場所&荷物置き場&休憩スペースとして使用された農村体験学習施設「アイリスハウス」ですが、なんと各室にエアコン、キッチン、トイレ、シャワーが付いているゲストハウスのような宿泊スペースを備えている多機能な施設で、まさにコスプレの着替え場所にうってつけの場所です。

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート
地元民にとってはなんてことない日常と化した公園の風景も、「コスプレ撮影スポット」として見ればたちまち魅力的な場所になります。普段は見落としているけれど、切り口をちょっと変えるだけで素晴らしい撮影環境になる場所なんて、きっと日本中の至るところにあるのではないでしょうか?

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート
ちなみに今回は横手市街地にあるアニメバー「AnimA」のスタッフさん達もイベント運営スタッフとして参画していたそうで、アイリスハウスの大広間では麦茶とさくらんぼのサービスもありました。会場である平鹿町の隣町である横手市十文字町の特産品はさくらんぼで、ちょうどこの時期がシーズン。こんなところにも地域密着型イベントの魅力を感じます。

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート
会場の浅舞公園は多種多様な菖蒲が植えられていることで秋田県内ではそこそこ有名なスポットで、広大な敷地内には80種類・約50万本の菖蒲が咲き、さらに本格的な日本庭園もあるという、駅もない地方の一地域の公園としてはかなり大規模な施設です。もちろんただ「あやめまつり」に参加して菖蒲を鑑賞するだけでも楽しめますが、コスプレ撮影をすればさらに思い出も深まるというもの。また「コスプレイベント」でなければここに来ることはなかったであろう人も集客できることから、地域イベントの活性化という効果も期待できます。

【レポート】参加者150人突破!地域イベントとコラボした秋田県横手市のコスプレイベント「ひらかコスプレイベント×浅舞公園あやめまつり」レポート
私は取材ということで写真撮影で参加したのですが、もう4回目ということもあり、こんな看板も作られてより本格的なコスプレイベントになっていました。

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こちらが公園内の日本庭園。ここもわりと有名なスポットで、コスプレ参加者の皆さんもあらかじめ把握していたのか、「刀剣乱舞」や「鬼灯の冷徹」「忍たま乱太郎」など和モノのコスプレをされている方が多かったです。梅雨の時期の開催ではありましたが、当日の天気は見事に超・快晴。快晴過ぎて暑いくらいで、ほとんどの方が木が生い茂っていて日陰の多いこちらの日本庭園に集まっていました。

本当はコスプレイヤーさんの様子もちゃんとお見せしたかったのですが、今回も残念ながら「顔が映るのはちょっと…」とサイト掲載を断られてしまいました。まあ前述のとおり秋田県は爆速でコミュニティが縮小しているところ、オープンな環境に自分の顔が映った画像が掲載されたら、コスプレしているとはいえすぐに親類縁者、一般人の友人知人、職場の同僚に顔バレしてしまうという問題があるので仕方のないことではありますが。そこら辺が人口弱な地方におけるコスプレ活動の難しいところです。

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今回ちょっと感動したのは、普段公園を整備しているご近所のおじいさん、おばあさん達が、コスプレ撮影をするならと人気のスポットの掃除をしてくれたことです。それもわざわざ水の中に入って調子の悪かった噴水を直してくれたり、ゴミさらいをしてくれたりと。そしてそこで撮影したそうにしている人がいたらさり気なく避けてくれたり。皆さん「今日は仮装の日だべが?」なんて仰っていて「コスプレ」という言葉自体は知らないようでしたが、きっと「理解」はしてくれていたのでしょうね。ありがとうございました!

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今回は夜間のライトアップ等はなく、夕方の16:00で終了と少々短めの開催時間でしたが、参加者全員に園内の屋台で使える500円分のお食事券が配布されたり(なので参加費1000円が実質500円)、撮影用のシャボン玉マシーンが設置されたりと本当に様々なサービスがてんこ盛りの至れり尽くせりっぷりでした。

開催を重ねるごとに徐々に動員数を増やしている「ひらかコスプレイベント」ですが、今回はとうとう150人を突破!それも横手市内や秋田県南地域だけでなく、県庁所在地の秋田市から参加した人もいたとのこと。首都圏のコスプレイベントの規模からしたら、150人動員なんて「な~んだ」というレベルかもしれませんが、前述のように秋田県は日本最速で少子高齢化、人口減少、人材流出が進んでいるディストピア。そこで駅もない横手市内の一地域にてイベント開催ごとに動員を増やし続け、一日で150人以上の子供・若者を集めることがいかに凄いことか。それを成し遂げたという事実はもっと広く知られ、評価されてもよいと思うのです。
なお、この「あやめまつり」とのコラボレーションを始める際は、「大半が高齢者の地元民と一般客からコスプレに対する反発は起こらないだろうか?問題や衝突、クレームは発生しないだろうか?」など様々な懸念があったそうですが、今回見た限りでは、コラボ2回目ということもありすっかり受け入れられているようでした。加えてコスプレ参加者の年齢層も広がり、親子で刀剣男子になったり東方Projectで合わせたりといった気合の入ったご家族もおり、地域的にもコスプレイヤーさん的にも「浸透」している様子が伺えました。
「ひらかコスプレイベント」は春と冬の年2回ペースで開催しているコスプレイベントで、もちろん次回の冬も検討中だそうなので、興味のある秋田県のコスプレイヤー&カメラマンさんは是非イベントの公式Twitterアカウントをチェックしてみて下さい。

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