第21回「VIVATY」

   2011/04/01

今回は7月8日(火)(アメリカ時間)よりオープンβサービスを開始した、SNSの「facebook」やインスタント・メッセンジャーの「AIM」のアプリケーションとしてWebブラウザ上で操作できる3D仮想空間「VIVATY」を取り上げてみたいと思う。

【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
このVIVATYは、仮想空間の中でコミュニティを築くサービスではなく、SNSやIMといった元から出来上がっているコミュニティに紐付く形のサービスなのが特徴。
なかなか面白いサービスなのだが、運悪くリリース日がGoogleのLivelyと重なってしまったためすっかり影が薄くなってしまったのが残念だ。しかし今のところ全て無料で利用でき、「facebook」と「AIM」を使っている人ならすぐにでもログインできるサービスなので是非試してみてほしい。ちなみに筆者はfacebook上で操作してみた。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
facebookの自分のプロフィールページ上で表示させたところ↑仮想空間には珍しい縦長の画面が新鮮だ。一番最初はランダムに選ばれた部屋とアバターが表示される。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
まずアバターを選んでみよう。アバターやジェスチャー、部屋のタイプを変更したいときは、画面左下にある「My Vivaty」と書かれたアイコンをクリックする。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
用意されているアバターは全部で12種類。この中から好きなものを選択する。今のところ洋服や髪型などの着せ替え機能はないようだ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
デザイン変更はわりとすぐに反映される。アバターや視点の操作は基本的にはマウスと方向キーで、「Ctrl」キーを押しながらアバターを動かすとダッシュする。しかし他の仮想空間サービスに比べて移動速度は少々遅い印象を受けた。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
次に部屋のタイプを変更する。部屋は工場やバー、中庭風の雰囲気のものなど全部で9種類用意されている。基本的に家具や小物も付いてはいるが、これらは後からいくらでもカスタムすることができるので、あくまでも”骨組み”といった感じだ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
筆者はまずバー風の部屋に変更してみた。部屋にはYouTube動画が貼れるテレビやFlickrなど外部のサイトやfacebookに投稿された画像が貼れるポスターや額などが飾られてる。中でも面白いのはfacebook上の自分の友達のプロフィール写真が表示される額があること。額の中の画像をクリックすると、その人が自分と同じくVIVATYをやっている場合はその人の部屋に移動するようになっており、やっていない場合は「VIVATYをオススメする」ふきだしが表示される。元々facebookではアプリをプロフィールページに貼る際に友達にも勧められるようになっているが、それの3D仮想空間版というわけだ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
また、自分の友達の部屋を一度に見たい場合は左下に表示されている「Share」というアイコンをクリックしてみよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
すると、自分の友達が製作した部屋が画像付きの一覧で表示される。そこから興味を引かれた部屋へ移動して、自分の部屋作りの参考にしてみよう。尚、部屋にコメントを付ける機能も用意されている。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
こちらは廃工場風で2階も付いている部屋。部屋はタイプごとに間取りから床面積までそれぞれ違っている。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
友達の部屋を訪問してインテリアを学んだら、次はいよいよ自分の部屋をカスタムしてみよう。部屋のカスタムは、壁や床のテクスチャ変更からオブジェクト設置まで全て「Create」アイコンから行える。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
テクスチャはあらかじめたくさん用意されているが、URLを指定してWeb上にある画像を使用することもできる。テクスチャ変更のカテゴリは一応「天井」「ドア」「床」「壁」と分けられているが、壁に絨毯のテクチャを貼ったりもできるので、工夫次第ではいろいろ面白い効果を試すことができる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
さらにオブジェクトは、位置、角度、大きさの変更もでき、コピーや削除、ものによっては色の変更も行える。必要に応じてデフォルトで用意されている家具や小物の配置も変えてみよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
自分の欲しいアイテムがない場合は後から追加することもできる。アイテムの中には元からfacebookやYouTubeと連動したものも用意されている。データ貼り付けはそのURLを貼るだけという簡単なもの。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
この機能を利用してVIVATYの中にViZiMOの動画を貼り付けてみた。Livelyのときと同様、仮想空間の中でまた別の仮想空間の映像を見るのはなんとも不思議な感覚だ。YouTubeテレビは何台でも置くことが可能なので、違う仮想空間の動画をいっぺんに表示したら壮観かもしれない。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
尚、YouTubeテレビや額はダブルクリックすると一番見やすい角度に視点が固定されるようになっている。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
こうしてざっとではあるが部屋をカスタムしてみた。一番最初のデフォルトの状態と比べてかなり印象が変わったように見える。この時は残念ながら誰とも会えなかったが、ここにさらに友達を呼んでリアルタイムチャットをすることも可能。右下にある「Chat」アイコンをクリックすると…
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第21回「Lively」
別窓でチャットウィンドウが開くようになっている。
「YouTube動画が貼れる」「Web上にある画像が貼れる」「用意された部屋をカスタムして自分の部屋を作る」「自分の部屋に友達を呼んでチャットができる」など、実は仮想空間の機能面としてはLivelyとたいして変わらず、Livelyをプレイした後ではなおさら新鮮味がない。しかしVIVATYの最も特徴的なところは、「SNSやIMと紐付けられている」という点だろう。最初にも述べたが、今までの仮想世界・空間は「仮想空間を利用していかにコミュニティを形成するか」がカギだったが、このVIVATYは既に出来上がっているコミュニティに「重なる」ような構造になっている。言うなれば「コミュニティを違った角度から楽しむ」仮想空間だろう。
このサービスをプレイしていて筆者が思い出したのは、音楽・エンタメ系のSNS「My Space」のプロフィールページだ。My SpaceはCSSやHTMLを書き換えてページのデザインからカスタムできるのが特徴で、動画や画像も無料でいくらでも貼ることができる。それがMy Spaceの面白いところとも言えるのだが、その自由度が行き過ぎて大半のページがごちゃごちゃとうるさいページになってしまい、初心者、特に日本人の感覚からすると非常にとっつきにくい印象になってしまっている。
しかし、2Dのページではごちゃごちゃでも、それが3Dの仮想空間になったらどうだろうか?3Dの部屋として表示されれば、それは「歩き回れるコンテンツ」となるのではないだろうか?
さらにVIVATYは、完全にオープンな状態のため誰が来るか分からないLivelyと違って、自分の部屋に来る人が「facebook」と「AIM」のユーザーで且つ自分の友達と”フィルター”がかけられている。なので、自分の趣味や好きなものを「部屋」という形式で友達にアピールするという新たな自己表現を楽しむことができるだろう。
VIVATY
http://www.vivaty.com/
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