いろいろな仮想空間にログインしてみた

第19回「SceneCaster」

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今回は、先月5月28日(水)より日本語版が公開された「SceneCaster」をとり上げてみたい。

【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
「SceneCaster」はカナダのView22社が開発した3Dコミュニティサービスで、Web上でドラッグ&ドロップするだけで自分の好きな仮想空間をデザインできることが特長だ。家具や人などの3Dオブジェクトはデフォルトの状態から多くの種類が用意されており、Googleが運営する「3Dギャラリー」とも提携しているので数百万ものオブジェクトを使用することが可能。さらにWebやSNSとも連携しており、facebookのプロフィールページにアプリケーションを貼り付けたり、3D空間からebayやAmazonの商品を購入することもできるという。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
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SceneCasterの利用にはまず会員登録が必要。そして自分のアバターを作成するのだが、これがSceneCasterの3D空間内に現れるわけではない。しかし音声ファイルをUPしたりなど「言葉」を喋らせることが可能だ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
その後専用の3Dアプリケーションをインストールしいよいよオリジナル空間の作成に入る。尚、空間製作は、直方体の空間のサイズを決めて部屋を作り込む方法と、予め用意されたテンプレートの部屋をカスタムする方法、間取りの形から自分で作る方法と3種類の方法があるが、慣れないうちはテンプレートをカスタムするところから始めてみよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
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SceneCasterには自分の分身となるアバターがいないので、部屋作りの際はセカンドライフの「カメラ・コントロール」のような視点移動をする必要がある。少々慣れが必要だが、部屋作りのウィンドウを開くとちょっとした操作の説明ウィンドウが開くのでよく読んで覚えておくとよい。
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また「2Dビュー」のタブから「間取り図」形式の絵も見ることができる。リアルに存在する部屋を完全再現する際に便利そうだ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
部屋にあるオブジェクトは全てドラッグ&ドロップで動かすことができ、回転・コピー・削除など一連の作業も画面上部のアイコンをクリックすればできるので、SceneCasterのほぼ全ての操作をマウスのみで行える。今のところ公式サイトにチュートリアルページのようなものは無いが、感覚で操作してもだいたい理解できてしまう。もし分からない箇所がある場合は「ヘルプ」タブから説明動画を見てみよう。
尚、上記の画像は部屋の天井と壁、床のテクスチャを変更しているところ。テクスチャもドラッグ&ドロップで該当箇所に置くだけで一瞬で変えられる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
使えるオブジェクトやテクスチャなどのデータは全て画面左側のタブの中に収納されている。因みにその上に表示されているのが自分のアバター。作った部屋の説明などを喋らせるといいかもしれない。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
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もしデフォルトで用意されているオブジェクトで気に入ったものが無かったら、「Google 3Dオブジェクト」のタブから「3Dギャラリー」にアクセスして他の人が作った作品を探してダウンロードしてみよう。世界中のクリエイターが製作した数百万もの作品がアップロードされているので、きっと気に入ったものが見つかるはずだ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
ダウンロードが完了すると上記のように部屋内に現れるので、後はデフォルトで置かれてあったオブジェクトと同じように位置を変えたりサイズを変更したりして調節する。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
そして完成した部屋がこちら↑。基本構造は変わっていないのだがデフォルト状態とはかなり印象が違う。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
尚、部屋の中にいるこの女性は自分のアバターでもなければ他ユーザーでもない。これも画面を構成するオブジェクトの一つ。SceneCasterにはこのような人間のオブジェクトも多く用意されているので、様々なシーンをシミュレーションすることが可能だ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
どんな部屋を作ればよいのか分からない、特に思いつくネタがない…という場合は、既に公開されている他のユーザーの部屋を見学してみよう。SceneCasterのサイトで検索すると、世界中のユーザーが作った様々な部屋が出てくる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
ページ構成はYouTubeに似ていて、部屋に対しコメントを付けたり「お気に入り」に登録したり、5つ星評価を付けることができる。またその部屋を構成するオブジェクトの一覧も表示されるので自分のレイアウトの参考にもなる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第19回「SceneCaster」
「編集」ボタンをクリックすると、自分の部屋の作成時と同様のウィンドウが開き大きな画面で視点を動かしながら見学することができる。なんだか人の部屋を覗き見るような感覚だ。
この「SceneCaster」は3D空間ではあるがその中を動きまわるアバターが存在していないので、厳密には「仮想空間」ではなく「空間製作ツール」なのかもしれない。3D空間を見られるSNS的なコミュニティやアプリケーションを介して人と人とが繋がるようになっているので、コミュニケーションの部分がWebへ出ているというべきだろうか。
ただ、工夫次第で不動産や建築の分野、家具・日用品などのショップ、グラフィックアートなど多くの分野で活用方法であり、3Dインターネットの垣根を低くするのにピッタリのサービスではないかと思う。
またいろいろなパーツを組み替えて好きに部屋をカスタムできるというのは、ドールハウス作りにも共通するところがあり純粋に楽しい。そう考えると心理療法の一種である「箱庭療法」にも応用可能ではないだろうか?
この「SceneCaster」には、オブジェクトに別のシーンや音楽、動画をリンクさせる機能もあるので、作り方によっては「ストーリー性」のある部屋を作ることも可能。他の仮想空間サービスとは一風変わったこのサービスを是非試してみてほしい。
SceneCaster
http://www.scenecaster.jp/

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