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【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」

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2019年12月14日 (土)~15日 (日)の二日間、宮城県仙台市のNTTドコモ 東北支社にて、IoTハッカソンイベント 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」が開催されました。

【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」

「Web×IoTメイカーズチャレンジ」とは、全国11ヶ所で開催されているIoTシステム開発を実践的に学べる無料のスキルアップイベントです。ハッカソンの前にIoTの基本を学べるハンズオン講習会が行われ、さらにハッカソン当日はスポンサーにより自由に使える材料や道具が提供されるほか、作品制作にかかる材料費も1チームにつき最大2万5,000円まで支給されるのが特徴。つまりお金がなくても、とりあえず自分のラップトップPCさえ持ってくれば何かしら作れるという至れり尽くせりなスキルアップイベントというわけです。なんというメイカー天国!

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これらのパーツが全て使い放題!

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この段ボールもゴミではなく材料。IoTガジェットは”ガワ”も作らないといけないからです。コーディングやグラフィック製作だけでは完結しないため、普通のハッカソンの倍の手間と時間がかかるのがIoTハッカソンの難しいところ。チーム内での役割分担と時間配分の取り決めも重要なポイントです。

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【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
こちらのカラフルなブロックのようなものは、クリエイティブスマートトイの「アーテック」。ただ形を作る普通のブロックとしても使えますが、さらにLEDやUSBケーブル、モーター、スイッチ、センサー、車輪を取り付けてロボットを作ることができます。子供でも簡単な作業で組み立てられるシンプルな構造ながらプログラミング制御もできるという優れものです。

【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
このイベントは仙台だけでなく日本全国各地で開催されており、参加チームには毎年異なるお題が課せられるのですが、今回のお題は「世の中のあらゆる面倒から人々を解放する使ってたのしいプロダクト」。自分や身近な人が日々直面している面倒、複雑、厄介な作業から人々を解放し便利さを手に入れることができ、かつ使っていて楽しさを感じられるユニークなものを作るのが目標です。また開発にあたってはディープラーニングおよびセンサーを取り入れることも課せられています。センサーの使用は昨年も行われていましたが、そこにさらにディープラーニングも加えるのは新たな試みです。
なお、参加者のほとんどは公私問わず何かしらのプログラミング経験のある東北在住・在学の学生や若手社会人でしたが、今回はティーンエイジャーの高専生がたくさん参加したため例年より平均年齢が若返りました。

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ちなみに今回の参加者は相当気合が入っているらしく、なんと初日から自前の3Dプリンタを会場に持ち込み、その場でオリジナルパーツを作っていました。これはガチなやつだ…

【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
そして2日目の16:00より作品のプレゼンタイムがスタート!1チームあたりのプレゼン時間はわずか90秒で、全チームのプレゼンが終了した後に審査員が各チームのテーブルを周りレビューや質問をします。
審査基準は、ハンズオンで学んだエンジニア力を実際に活かせているかを示す「実装力」、独創的なアイデアでユーザーへの有用性を表現できているかを示す「企画力」、電波の知識を活かし無線を活用したプロダクトを作れているかを示す「無線活用性」、そのプロダクトがプロトタイプから発展することでユーザーや周囲の世界をどのように変えることができるかを示す「ストーリー性」の4点ですが、審査の上で最も重視されるのはとにかく「実装」。どんなに良い企画でも動かなければ意味がありません。

【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」

【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
最初に披露されたのは、LINEビーコンとLINE Botを使用してユーザーを識別し、スマートフォンから扉の鍵を開けられるスマートロック。開錠した際にそれがLINEにも送信されるという連動機能を持っており、子供が学校から家に帰ったのに親はまだ仕事中といった際に、親がスマートフォンから家の鍵を開けるシチュエーションを想定しているそうです。ビーコンの範囲内であれば家以外でも使用できるので、オフィスの鍵の管理やイベント会場における入退場管理にも応用可能です。

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【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
こちらは授業中に居眠りしている生徒をカメラとセンサーで検知し、自動的に窓を開けて教室の換気をして目を覚まさせる装置。教室の天井近くに設置することを想定し、敢えて顔認識ではなく「寝相」を認識するところにディープラーニングを活用しています。なので机に突っ伏して爆睡している姿勢から、一見授業を聞いているような姿勢でちょっと居眠りしている姿勢まで、ありがちな一般的な居眠りの姿勢はだいたい学習しているとのこと。

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こちらは顔の向きを検知し本のページを自動でめくってくれるロボットアーム。顔を横に向けるとセンサーがそれを検知し、2本のロボットアームが動いてページをめくってくれるというもので、料理中で手が汚れてる時に、一旦作業を止めて手を洗うことなく顔を動かすだけでレシピ本のページをめくれる、というシチュエーションを想定しているそうです。

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【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
こちらは酒気帯びで飛行機に乗務した実際の事例を受け、センサーで空気中に漂うアルコールを検出し、その結果をSlackなどのWebツールに即投稿する飲酒乗務検知システム。飛行機のクルーが乗務する直前に使用することを想定して開発したそうですが、現在市販されているアルコール用センサーは非常に高価なうえ購入の際の手続きも煩雑なため、わざわざアナログセンサーを基盤から自作し、それを入れるケースまで設計して3Dプリンタで出力したという力作です。

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【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
こちらは温度センサーによりその日の気温を検知し、半袖と長袖のいずれを着るべきか自動で判断してその日のオススメの服を選んでくれるラック型装置。ここに半袖と長袖の服をかけておくと、その日の気温が25°以上であれば半袖を、25°未満であれば長袖をオススメしてくれます。ルーレットのようにくるくる回るギミックが面白く、毎日着る服を選ぶのが面倒な人でも毎日楽かつ楽しくその日の服を着ることができます。

今年の出場作品はこれらの全5作品。今年はブロック型クリエイティブスマートトイ「アーテック」が提供されたためか、大胆に形を作ったものが多かったです。その中で見事最優秀賞に輝いたのは…

【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
手を使わずに顔の向きだけで本のページをめくれるロボットアームを開発したチーム「hogehoge」でした!センサーを使用して「本をめくる」という具体的な動作が行えるロボットアームを2日で開発した開発力と、「料理中に手を使わずに本のページをめくる」という開発時の想定シチュエーション以外にも、介護現場における補助ツールにも応用できる将来性が高く評価されての受賞でした。おめでとうございます!

【レポート】今年のテーマはディープラーニング! 2日間でIoTガジェットを開発するハッカソン 「Web×IoTメイカーズチャレンジ in 仙台」
これにより、チーム「hogehoge」は「Web×IoTメイカーズチャレンジ」の東京開催への出場権と、2020年2月24日に開催予定の東北最大級のアプリコンテスト「DA-TE APPs!」への出場権も獲得しました。2月までに果たしてどんなブラッシュアップが行われるのか今から楽しみです。

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皆さんお疲れ様でした!

「DA-TE APPs! 2020」の一般観覧受付は既に始まっており、今年は仙台市・国際センターにて2020年2月24日(月・振替休日)に開催予定です。観覧申し込みはこちらから。

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