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【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた

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4月12日(木)、宮城県仙台市にあるコワーキングスペース兼シェアオフィス兼イベントスペース兼Fabスペース..etc...と、とにかくありとあらゆる機能を兼ね備えた施設「INTILAQ東北イノベーションセンター」にて開催されたワークショップイベント「3Dプリンタ体験会」に参加しました。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた

このINTILAQ東北イノベーションセンターは、コワーキングスペースやシェアオフィス、カンファレンスイベント会場、教室、会議室、キッチン、撮影スタジオ、Fabスペースなどを備えた超・豪華な起業支援複合施設で、毎月定期的に各種セミナーや講座、ワークショップなど様々なイベントを開催しています。今回このイベントの参加のため初めて訪れたのですが、着いた瞬間にそのあまりの多機能っぷりにすっかり圧倒されてしまいました。施設の紹介はまた別途特集記事にて行いますのでお楽しみに。

「3Dプリンタ体験会」は同施設が毎月開催しているワークショップイベントの一つで、Fabスペースに設置されている3Dプリンタ「L-DEVO」と対応3DCGソフトを実際に触ってみて、その使い方や詳しい仕組みなどを学び、最後にデータ出力までを行うというもの。イベントの総時間が約2時間と短時間のため、残念ながら自分で好きな形をモデリングして出力することはできませんが、むしろ3Dプリンタについて何も知らない初心者でも手を動かしながらその仕組みについてサクッと理解できる、簡潔ながらも万遍ない内容でした。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
まず最初に3Dプリンタの種類とその違い、それぞれのメリット・デメリットを学びます。3Dプリンタには、液体状のレジン(樹脂)に紫外線をを当てて硬化させる「UV造形」タイプ、石膏の粉に接着剤を吹き付けて硬化させる「石膏粉末」タイプ、樹脂のフィラメントを熱で溶かしてプリンターヘッドから少しずつ押し出しながら積層する「熱溶解積層」タイプなどがありますが、ここにある3Dプリンタ「L-DEVO」はこの「熱溶解積層」タイプとなります。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
熱溶解積層タイプは低価格な個人向けデスクトップ3Dプリンタでは一番主流となっている方式で、ABSなどの材料を使うので造形物の強度があり、製品や部品の試作品作りに向いています。ただし一層一層地道に重ねていく造形方式のため時間がかかり、他のタイプの3Dプリンタと比べると積層の断層が目立つという欠点があります。この見本のウサギを見てもその違いは一目瞭然。同じ3Dデータのはずなのに積層のミリ数がちょっと違うだけでこれだけ見た目の質感に違いが出てきます。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
この「L-DEVO」は最大プリントエリアがW310×D310×T450mmとデスクトッププリンタにしてはかなり大きい3Dデータも出力できる機種で、初音ミクの等身大フィギュアの分割パーツも出力したことがあるそうなのですが、あまりFab系の施設には導入されていないとのこと。それがなぜここにあるかというと…設計・開発したのが仙台市の企業だから(仙台市青葉区に拠点を置く株式会社デザインココ)。まさにご当地ガジェットというわけです。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
なお、熱溶解積層タイプの3Dプリンタには使用時期ならではのデメリットがあります。それは「寒さに弱い」こと。特に今年の冬は日本全土が大寒波に見舞われましたが、東北の中で比較的積雪量の少ない仙台でもそれは同様で、あまりの寒さのため熱で溶けた樹脂フィラメントがすぐに冷めてしまい、層同士がくっつかずに失敗作が続出したそうです。熱溶解積層は、熱で溶かして押し出した樹脂の層が溶けかけの状態で次の層を重ねるからそれぞれがくっつき頑丈な造形物が出来上がる方式なので低温は大敵。なので冬はプリントエリア全体を熱して温度を確保する必要があります。

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こちらは「L-DEVO」対応の3Dソフトで、このフィールドがそのままプリントエリアを示しています(ロゴがある方が奥)。

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今回は数字の「3」のデータを出力しました。「3」には直線、カーブ、空洞、逆テーパーと、立体造形物の要素が一通り含まれているので”お試し”にはピッタリです。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
「L-DEVO」の対応ソフトは初心者にも親切な作りになっていて、各データ入力の項目にカーソルを合わせると説明や注意事項が全て表示されるようになっています。

レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
そのうえ、数値を入力したりデータのサイズや出力角度を変えるごとに、リアルタイムで出力にどれくらいの時間がかかるか計算して表示してくれます。これは超便利!まあ「3」のデータなら16分程度で出力できるそうですが。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
ということでデータを「L-DEVO」に入れて出力開始!本当に対応ソフトの画面のまま出力されていきます。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
どんどん層が重ねられて厚くなり…

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
完成!もう春なので低温による層の剥離もなく、プリントエリアからスクレイパーですぐにパキっと剥がすことができます。

【レポート】実際に3Dデータと3Dプリンタに触ってみよう!INTILAQ東北イノベーションセンターの「3Dプリンタ体験会」に参加してみた
周囲のバリを除去して本当に出力完了!

このように、3Dプリンタの仕組みやデータの扱い方、データ出力までの手順、出力中の様子と一通り学ぶことができます。このイベント自体は毎月開催されており、他にもレーザーカッターやUVプリンターの使い方をレクチャーするワークショップもあります。デジタルなものづくりに興味はあるけれど特に知識もないし何から始めていいのか分からない!という方には、最初の取っ掛かりとしては最適なイベントではないでしょうか?最新イベント情報は常に施設の公式サイトやFacebookページに掲載されるので、興味のある方は是非チェックしてみて下さい。

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住所 〒984-0015 仙台市若林区卸町2-9-1
TEL 022-357-0543
営業時間 月〜金曜日 9:00〜21:00 / 土曜日 9:00〜18:00
(日曜・祝日は休み)
公式サイト:http://intilaq.jp/
Facebookページ:https://www.facebook.com/intilaqtohokuinnovationcenter/

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