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Virtual Worlds 2008をふり返って……

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世界最大級の仮想世界カンファレンスイベント「Virtual Worlds 2008」、今回の内容は昨年とガラリと変わり、イベントの主役はすっかり「子供向け」「ティーンエイジャー向け」の仮想世界サービスになってしまっていた。今一度イベントを写真と共に振り返ってみたい。

Virtual Worlds 2008をふり返って……
今回はイベントのスポンサーからセカンドライフを運営するリンデンラボが降り、このことからも昨年までの「仮想世界」=セカンドライフという強いイメージが薄くなっていることが伺えた。その一方で大躍進したのが子供向けの仮想世界。今回の基調講演は着せ替え人形の「バービー」でおなじみの玩具メーカー・マテルから始まった。昨年からはとても考えられないことだ。
マテルは女の子向けの2D仮想空間サービス「BarbieGirls」を昨年4月より提供しており、1年間で約1100万人ものユーザーを獲得した。「BarbieGirls」はFlashベースの2D仮想空間で登録・基本利用は無料。比較的低スペックのPCでも気軽に始められるのが長所で、現在では女の子だけでなく若い女性達も利用しているという。
彼ら曰く、実際の着せ替え人形の「バービー」の売り上げは年々落ち込んでいるとのこと。「お人形ごっこ」も徐々にリアルな人形からバーチャルな人形に移り変わっているということだろうか?
また、日本のアニメやマンガに影響を受けていると思われるサービスも多く見受けられた。
これは恐竜のキャラクターをモチーフとしたFlashベース2D仮想空間サービス「Dino kids」のブースだが…

Virtual Worlds 2008をふり返って……
大きな丸い目に2頭身のコロコロとした体。パステル調の色の組み合わせは従来の欧米のキャラクターには見られない特徴だ。「KAWAII(かわいい)」はもはや国際語であるとも言われるが、このようなサービスを見ると確かにそうかもしれないと感じる。
また「ILEMON」はサービス構築に於いて日本人の漫画家が実際に協力しているらしい。

Virtual Worlds 2008をふり返って……
しかし「誰が」協力しているのかまでは教えてくれなかった。一体誰が関わっているのだろうか?気になる……
子供・若者向けの仮想世界サービスは、ユーザー数が1000万人を越えたものだけでも3つもあり、数百万人規模のものなら10~20ものサービスがひしめき合っている。さながら戦国時代に突入しているとも言えるだろう。
しかしその一方、リンデンラボの元CTOであるコーリー・オンドレイカ氏は自身のブログで「これが仮想世界と言えるだろうか?」「未来は壁に囲まれた庭ではない」と、「安全」さばかりを売りにした子供向け仮想世界に対しチクリと苦言を呈している。つい最近まで「なんでもあり」な実験の場としての仮想世界「セカンドライフ」の技術面を担ってきた人の言葉だけに説得力がある。
さて、来年までに仮想世界業界はどのような進化を遂げているのだろうか?
コーリー・オンドレイカ氏のブログ
http://ondrejka.blogspot.com/2008/04/its-small-world-after-all.html

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