グリコの定番お菓子のひとつ「ポッキー」を使ってプログラミングが学べる学習アプリ「GLICODE(グリコード)」を試してみました。
このアプリは、ポッキーを使って手軽にプログラミングの基礎的な考え方を学べるアプリで、ポッキーを指定の位置に並べてそれをスマホのカメラで認識することにより、プログラムを実行してグリコのオリジナルキャラクター「ハグハグ」を動かします。学べるのは「SEQUENCE(順番に実行)」「LOOP(繰り返し)」「IF(場合分け)」の3種類。アプリの説明文に書かれていた手順は以下のとおりです。
【用意するもの】
1.「GLICODE」アプリ ・本アプリをダウンロードしましょう。
2.ポッキー ポッキーチョコレートがあれば「GLICODE」を遊ぶことができます。他の味のポッキーは使用できません。
3.ポッキーを置くための白いシート ・お皿やクッキングペーパーなど、ポッキーは必ず衛生的なものの上においてください。
※白い、無地のものの上に置いていないポッキーはアプリで読み込むことができない場合があります。
【学び方の手順】
1.ポッキーを並べる おかし同士が、くっつき過ぎないようにしましょう。
2.カメラで読み込む なるべく真上から撮影しましょう。
3.プログラムを実行 ポッキーの命令どおりにキャラクター「ハグハグ」が動きます。
4.ポッキーを食べる エネルギーを補給して、次のステージへ!
最後の「ポッキーを食べる」がいいですね。つまりこのアプリをプレイする人が増えれば増えるほどポッキーも売れるというわけで、学習アプリでありながら商品の販促アプリでもあるという巧みな戦術です。ちなみにこの「GLICODE」は総務省が推進する平成28年度「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」に選定され、小学校低学年を対象としたプログラミング授業にも使用されているとか。PVはこちら。
それでは早速やってみましょう!
用意するものは”普通の”ポッキーとクッキングペーパーやまな板など「白くて面積が広いもの」。ポッキーのバックが白一色でないとカメラの画像認識が上手くいきません。また普通ではない他のフレーバーのポッキー(いちごポッキーなど)でも認識しないそうです。
ポッキーの用意ができたらアプリを起動!SEQUENCE(シーケンス)→LOOP(ループ)→IF(イフ)の順番で段階を踏んで学んでいきます。
一番最初のステージはこんなの。各ステージともハグハグを泣いている子供のもとへ歩かせるゲーム形式になっています。
最初のステージではハグハグを右側に歩かせるプログラムを学びます。右に歩かせるには「ポッキーを右向きに置く」ことが必要。そもそもポッキーに向きなんてあったっけ?と思いますが、持ち手のある方を後ろとし、ちょうど矢印みたいなものだと考えればいいんですね。
それではやってみましょう!ステージの構造とポッキーの置き方を確認したらカメラアイコンをタップして…
ポッキーを配置し…
カメラで認識!ちゃんと認識されると画面左にプログラムが表示されます。
ただしカメラの誤認識で間違ったプログラムが表示されることもあるので、ステージに戻る前にちゃんと正しいプログラムが表示されているか確認しましょう。間違っていたら消しゴムアイコンをタップして消してやり直し、正しいと思ったらステージに戻って実行します。
やった!ハグハグがちゃんと右側に歩きました!
次はハグハグをかぎかっこ型に歩かせます。つまり縦横2つの異なる歩き方を命令しなければなりません。
複数の動きを命令するときは左から順番に実行されていきます。
ここではポッキーが3本必要です。それぞれの間隔が開き過ぎたり、また狭過ぎるとうまく認識されないので見本どおり”いい感じ”の間隔で配置しましょう。
ここでもちゃんと動きました!
この「決められた順番に実行される」ということが「シークエンス」。段階を踏んで少しずつステージが展開していくので、小さな子供やプログラミングの知識が全くない人でもすんなり理解できそうです。
こうしてある程度基本的な内容のステージが終わったあと、自分でプログラミングの内容を考えてクリアするテスト的なステージが出てきます。
これはハグハグを階段型に歩かせるステージですが、一マスずつ右→下→右→下に歩かせればいいですね。
無事にゴールできました!こうして「自分で考える」ステージをクリアできたら子供はきっと自信を持つんじゃないでしょうか。
次はプログラムを2回に分けて読み込む方法を学びます。長いといちいちポッキーをたくさん並べるのが面倒ですからね。
上記の北斗七星型にハグハグを歩かせたい場合は、右→右→下と右→右→上の動きにポッキーを配置します。
プログラムを3つずつに分けて最後のポッキーの向きを変えて2回画像認識すればOK。同じ動きや似た動きで分けられるプログラムの時はとても楽です。
もし途中でプログラムのルールが分からなくなった時は、画面右上に表示されている「!」アイコンをタップすればいつでも歩き方のパターンを確認できます。
万が一失敗しても何がどうなるわけでもなく、また最初からやり直すことができます。
シークエンスの基本を覚えたら次はループを学びます。ループとは、同じ動き方をイレギュラーなことにぶつかるまで何度も繰り返すこと。上のステージでは、ハグハグは泣いている子供にたどり着くまで右へと進み続けなければなりません。
このアプリにおける「ループ」では、ポッキーをハの字の配置にしてその中に実行したいポッキーを置きます。
ここでは右向きのポッキーをハの字の間に挟みます。これでハグハグはずっと右側に進み続けるはず。
なお、ループで動く場合ハグハグはスケボーに乗って移動します。プログラムの種類によって動き方が変わるのは見た目的に面白いうえに分かりやすいですね。
…で、ステージをクリアするごとに使ったポッキーを食べていたら、「イフ」に行く前に全部食べきってしまいました。だってアプリの説明文の最後に食べろって書いてたし!ということで、ポッキーを食べながらプレイするならシークエンス、ループ、イフそのぞれ一箱ずつ、合計三箱ぐらい買っておくとよいでしょう。