米サンフランシスコに拠点を置くスマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォームの「Heyzap」が、同社のプラットフォーム上で提供する広告の決済を、P2Pベースの仮想通貨「Bitcoin」で決済できるオプションの提供を開始した。
Heyzapは2009年1月に創業したゲーム系スタートアップで、創業当初はPC向けカジュアルゲームのポータルサイトの運営や、既存のサイトやブログにYoutube動画を貼る感覚でゲームを貼付けられるウィジェットの提供を行っていたが、2012年7月よりスマートフォン向けのソーシャルゲームプラットフォーマーへ方向転換。現在では同社独自のプラットフォーム上で2000タイトル以上のゲームアプリを配信しているほか、ゲーム内広告枠の提供も手がけている。一方Bitcoinとは2009年に誕生したオープンソースの仮想通貨の一種で、eコマースの少額決済や募金活動、オンラインギャンブルなどによく利用されており、特に最近は流通価値が急上昇している。
今回Heyzapが提供を開始したオプションは、同社の広告プラットフォームから得た広告収入をBitcoinで受け取ったり、逆に広告枠を購入した際にその費用をBitcoinで支払えるようになるというもの。これまでも同社では銀行振込やクレジットカードの他にPayPal決済に対応していたが、PayPalが利用できないアメリカ以外の国の開発者に対応するためBitcoinも導入することにしたという。