第12回「kaneva」

   2011/04/01

今回は、2007年3月より始まった「SNSを始めるともれなく3D仮想空間も付いてくる」というSNSをベースとしたメタバース「kaneva(カネヴァ)」をとりあげてみたい。

 【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第12回「kaneva」
KanevaはMySpaceやFacebookなどのカスタマイズ性の高いSNSのコンセプトを3D仮想空間に広げたソーシャルネットワーキングサービス。
ユーザーはアカウントを作成すると通常の2Dのプロフィールページを持つことができるが、Kanevaでは同時に仮想空間じ自分の部屋も持つことができる。
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こちらがSNSのプロフィールページ。基本構成はMySpaceやFacebookとほぼ同じで、友達登録、写真・動画の投稿、メッセージの交換、グループの作成・参加、ブログ作成などの機能も一とおり揃っているが、面白い点はAjaxエディタを利用してモジュールをドラッグ&ドロップしてページを編集できること。もちろん他のSNSのようにCSSで編集することも可能。
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ユーザーは2DのSNSのみを利用してももちろんOKだが、せっかくなので3Dの世界も体験してみよう。
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ソフトをダウンロード&インストールして立ち上げると、まず自分のアバターのカスタマイズ画面が現れる。
アバターは、髪型と色、肌色、体型、目の色、顔つきなどを簡単にカスタマイズできるが、ベースとなっているアバターデザインの目つきが妙に鋭く、何をどうやっても愛敬のある顔にならない。セカンドライフのアバターカスタマイズに比べるとまだまだという感じがする。
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アバターのカスタマイズが終わると、まず「ヘルプセンター」というところに降り立つ。ここは所謂チュートリアルで、ここでKanevaの概要や操作の仕方、買い物の仕方などを覚える。
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施設の中は矢印で順路が示され、途中途中の説明をクリアしていくと仮想通貨がもらえる仕組みになっている。しかし主な説明が動画と音声のみなので英語が分からないと少々つらい。
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インベントリ(持ち物)の中。初期の段階でシャツと靴、パンツ、スカートと一応洋服一揃えが入っている。
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また、アバターに表情を付けたりダンスをさせたり、ジェスチャーを付けたりといった操作もコントロールウィンドウから簡単に行える。チャットの補助として使用するとよいだろう。
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ヘルプセンター内にあるショップで買い物の練習をする。Kanevaでは、動いたり話したりはしないものの一応どのショップのレジにも店員がいるのが特徴。店員をクリックすると買える商品が表示されるので、欲しいものを選択する。
尚、洋服は男性用と女性用があり、女性アバターが男性用の服を買ったとしても(またその逆でも)着ることができない。なので購入の際は間違わないよう注意が必要。
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買った洋服に着替えてみたところ。デフォルトではKanevaのロゴ入りシャツでいかにも「初心者」という出で立ちだったが、服を変えることで随分と印象が変わる。
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チュートリアルが終わったらいよいよ3D仮想空間へ出発!Kanevaではまず最初に「自分の部屋」「ショッピングモール」「ダンスホール」の三カ所からスタート地点を選べる。
筆者はとりあえず自分の部屋を見てみることにした。
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Kanevaでは誰でもスタート時に家具付きの自分の部屋をもらうことができる。言わば3D仮想空間内での「プロフィールページ」に相当する場所だ。
初期状態のインベントリにもいくつか家具が入っているので、それらを組み合わせてインテリアを自由に変更することができ、様々な家具や調度品をショップで購入して付け足すこともできる。
この部屋に他のユーザーを呼んでホームパーティを開催したり、2DのSNSで参加しているグループをそのまま呼んできてミーティングを開いたりといった使い方ができるほか…
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部屋に備え付けられているテレビで実際に映像を視聴することもできる。
元々Kanevaに用意されているチャンネルを選択して映すこともできるが、2DのSNSに投稿した動画やYouTube動画も映すことができるのが大きな特徴。
仮想空間内でYouTubeの動画を視聴できるようにしたのはKanevaが世界初とのことで、2007年の6月より可能となった。
この機能を利用して、友人のアバターを誘って最近話題になっているお気に入りの動画を一緒に見るといった楽しみ方もできるだろう。
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ということで試しにテレビにセカンドライフの動画を映して見る。Kanevaの中でセカンドライフの動画を見るというのもなかなか変な感じだ。
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さらに壁にかかっている額縁にもSNSに投稿した画像を持ってきて飾ることができる。
Web上からコンテンツを簡単にピックアップして仮想世界内に持ち込めるのがこのサービスの大きな特徴であり魅力なのだろう。
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次に、部屋を出てショッピングモールの中を見て回ろう。やはりここには多くのユーザーが集まっており、それぞれが店舗に出入りして商品を選んだり、他のユーザーとチャットで会話を楽しんだりと思い思いに仮想空間を楽しんでいる。
元々「SNS」という閉じられた空間がベースとなっているので会話もしやすそうだ。
因みに上記の画像は靴屋の店内。
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こちらはファーストフード店。商品を買う店というよりは交流の場という感じの店だ。
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次にクラブへと移動する。大概どんな仮想世界・空間でもこのようなクラブはユーザー同士の出会いと交流の場になっているので、さぞ多くのユーザーが会話を楽しんでいるだろうと思って行ってみたら、以外にも皆黙々と踊っているだけ。なぜだろうと思っていたら…
 【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第12回「kaneva」
どうやらKaneva内のダンスはゲームになっているらしい。ダンスホールに上がると上記のようなウィンドウが開いた。道理で皆無言な訳だ。
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ゲームは簡単。時間内に指示された矢印の方向に矢印キーを押すだけ。最初はレベル1から始まり徐々にレベルアップしていき、レベルが上になるほど指示される矢印の数も多くなる。なんだか「音ゲー(音楽ゲーム)」のようだ。

ざっとやってみての感想だが、この仮想空間はあくまでも「SNSの延長線上」にある空間で、SNSをもっと楽しめるよう工夫されたもののようだ。
なので「マイページ」である「自分の部屋」がまず基本になっているので、「ワールド」という広い世界の概念が無い。そのためセカンドライフなど無限に広がる世界に慣れてしまってからログインすると最初は狭苦しく感じてしまう。
SNSが基本となっている点はViZiMoにも近いが、ユーザー自身が何かを作るのではなく既存のものを組み合わせて自分専用の空間を飾るという点ではむしろntomoに近い。
尚、Kanevaでは現在ゲームをサポートする「questエンジン」の開発に取り組んでいるとのこと。
今後、既存の仮想世界・空間や3Dアバターチャットとどう差別化していくかがこのサービスの鍵となるだろう。
kaneva
http://www.kaneva.com/
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