いろいろな仮想空間にログインしてみた

第9回 「HiPiHi」

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今回は中国発の仮想世界「HiPiHi」をとり上げてみたい。HiPiHiは今年に入ってから様々なニュースやイベントでも紹介され話題も尽きなかったので、当サイトでもこれまでに多くの記事にとり上げてきた。今後は日本での展開も予定されている。

当サイトのHiPiHi関連記事
http://www.secondtimes.net/search?query=HiPiHi
現在HiPiHiはβテスト中だが、クローズドβの期間は過ぎて今では誰でも登録できるようになった。また最近は中国語だけでなく一部英語にも対応している。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
↑こちらが中国語のトップページ。しかしこちらから…
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
英語版のサイトに飛べる。中国語でも翻訳サイトを利用すれば書いてある内容は分からないでもないが、ここはやはり英語の方がとっつきやすいというもの。
英語版ページはサイトデザインも違い、HiPiHiのプロモーション映像を見ることができる。このサイトの右上の○の部分からユーザー登録を行う。2種類あるが、個人ユーザーは右側から始めよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
HiPiHiはまだβテスト中ということで、登録には「βテストコードの取得申請」と「アカウント登録」と手順が2段階に分かれる。
まず最初にβテストコードの取得をするためにこのフォームに名前や性別、生年月日、メールアドレス、電話番号など個人情報を入力して送信するのだが、これは単にテストコードを申請するだけのものなのでここで入力した名前がアバター名になるわけではない。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
送信後、しばらくすると上記のようにHiPiHiからテストコードが書かれたメールが送られてくる。メールが届くまでの時間はプロバイダーによって違うのかもしれないが、筆者の場合だと他の仮想世界の登録メールに比べかなり時間がかかった。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
そしてメールの文中で指示されるURLからHiPiHiのアカウント登録を開始する。入力するのは「Verification code(βテストコード)」「HiPiHi アカウント名(2~10文字まで)」「パスワード」など。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
その後アバターを選択するのだが、男女どちらかを選ぶだけで選択の余地は全く無い。しかしセカンドライフ同様アバターの性別はログイン後に自由に変えられるので、ここではあまり気にする必要は無いだろう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
そして最後に個人情報を入力する。最終学歴や現在の職種、郵便番号、住所など他の仮想世界に比べてかなり細かく入力する必要がある。1箇所でも抜けているとアカウント登録ができないので、面倒だが最後まで入力しよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
ここまできてやっとソフトのダウンロード&インストール。中国語版と英語版の2種類が用意されているので、筆者は英語版の方をインストールした。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
終了するとこのようなショートカットアイコンが表示される。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
こちらがHiPiHiのログイン画面。水面の反射がとても美しい画面だ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
ところがログインしてみたらなぜかアバターが真っ黒。最初はまだテクスチャーがロードされていないのかと思ったが、いつまで経ってもこのままだし他のユーザーのアバターも同じような状態。
アバターのカスタム画面でも修正できない。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
http://forums.hipihi.com/
ここで役に立ったのがこの「HiPiHiフォーラム」。HiPiHiはβテスト中ということもあってか一般ユーザーが集う公式フォーラムが用意されている。中国語と英語が混ざった状態だが、翻訳サイトを利用すれば分からないでもない。
情報も結構豊富なので、何か困ったことが起こったらまずここをのぞいてみるとヒントが見つかるかもしれない。
このフォーラムから得た情報によれば、上記の「アバター真っ黒現象」を解決するには、Windowsの「スタート」から「コントロールパネル」>「日時、時刻、地域と言語のオプション」>「ほかの言語を追加する」>「地域と言語のオプション」と進み、「地域オプション」と「詳細設定」のタブで「中国語(中国)」を選択すればよいとのこと。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
その後、一回Windowsを再起動させてから再びHiPiHiにログインするとアバターが通常通り表示されるという。
HiPiHiをやる度にいちいち設定し直してPCを再起動させなければならないのが面倒だが、いずれテスト期間が終了すれば改善されるだろう。
また、自分のアバターのデザインにこだわらないならば真っ黒のままでもいいかもしれない。
そして再ログインしてみると…
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
見事アバターが表示された。改めて見ると実に綺麗な画面で、特に空模様と水面の描写が美しい。セカンドライフのWindLightビューアに近い質感だ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
アバターの顔部分をアップ。デフォルトの状態でも結構良いスキンが使われている。やはり中国の仮想世界のためか顔つきはアジア人風。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
スタート地点付近にアバター操作を解説した看板があった。文字キーだけである程度操作できるらしい。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
水の中に入ると自動的に泳ぐアニメーションに切り替わる。止まっている間も立ち泳ぎ。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
インワールドの地図の一部。「North(北)」となるべきところが「East(東)」になっているのはご愛嬌。既に参入を表明しているIntelとヴィダルサスーンの仮想店舗の位置が特別大きく表示されていた。この2箇所はいずれ詳しくレポートしたい。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第9回 「HiPiHi」

操作感はかなり軽く、ロード時間もセカンドライフに比べて短め。なによりも色合いが明るめで自然の描写が綺麗なのが印象的。
インワールドの時間の流れには実際の中国の標準時間が反映されているので、今回は残念ながら夕方の空模様しか見ることができなかったが、次回はもっと早い時間にログインして青空の様子も見てみたい。
中国は国内においては仮想通貨によるRMT(リアルマネートレード)に対して否定的な姿勢をとっているため、現時点ではHiPiHiに仮想通貨は無い。
今後、仮想通貨を絡めずどのようなビジネス展開をしていくのか、また中国ならではの仮想世界の個性をどのように打ち出し、価値を提供できるかが課題となるだろう。
HiPiHi
http://www.hipihi.com/

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