今回は、動く自分のアバターを外部のブログやSNSに貼り付けることができるアバターサービス「Meez」を取り上げてみたい。
当初、このサービスは「GIFアニメで動くちょっとオシャレなアバター画像を生成する」という、本当に”ただのアバターサービス”だった。それがやがてマイページ(プロフィール画面)やミニゲームコーナー、マイルーム、ユーザー同士のリアルタイムチャット、各種ワールドに分かれた”外”の世界「Meez Nation」、画像・動画の共有フォーラムなど様々な機能を追加実装し、今ではすっかり多機能コミュニティに成長した。また、他のサービスとの連動もかなり初期から行っており、MySpaceやFriendsterのユーザーの間で広く使用され、Facebookには専用のアプリまで用意されている。
Facebookアプリ「MeezRoom」
http://apps.facebook.com/meezroomz/
「Meez」のアバターは360°ぐるりと見回せる3Dアバターだが、サービスは全てWebブラウザ上から利用できる。Javaを使用しているのでIEで見るよりはFirefoxで見た方が表示も動きもスムーズだ。
まずアカウントを登録したらアバターの性別を選択し、体形や顔のパーツ、髪型を組み合わせて基本となる自分のアバターをカスタムする。ただこれらは後からでもいくらでも変更することが可能。それぞれのパーツは有料で販売されているものもあるが、無料アイテムも豊富に取り揃えられているので組み合わせには困らない。また登録した当初はボーナスとして仮想通貨が「2000coinz」支給されるので、それを使ってアイテムを購入するのも良い。ただ後から「マイルーム」も作らなければならないので、家具を揃えるだけのcoinzは残しておこう。
次に洋服やアクセサリー、アバターの背景画像、そしてアバターに様々なアクションを付ける”アニメーション”を選択して、より個性的なアバターにカスタマイズしていく。
これは本当に多種多様なアイテムが用意されており、中には様々な企業のプロモーション用アイテムもあるが、基本的にアイテムは皆センスのよいデザインのものばかり。またアーティストのプロモーション用アイテムもたくさんあるので、音楽ファンはそれらを使って自分の好みをアピールすることができる。
ちなみに右の画像は「TOKYO STREET」というカテゴリにあるアイテム。欧米人の東京に対するイメージって……
さらにはこんな選挙アイテムまで用意されている(アバターが候補者のぬいぐるみを抱く姿はなかなかシュールだ…)。基本的にこのサービスはティーンエイジャーの若者を対象にしているものだが、これは若者の政治への興味や社会参加の意識を高める対策の一つなのだろうか。他にも「母性保護キャンペーン」や「ピンクリボン」、「アメリカの黒人の歴史を考える日」などシーズンごとにオシャレ以外の様々なキャンペーンアイテムが提供される。
こうして作ったアバターがこちら↓
このように、コミカルなアニメーションを再生する3DアバターをブログやSNS(MySpaceのようにタグがOKのもの)に貼り付けることができる。まばたきをしたりアイテムの一部が光るといった”ちょっとした動き”のあるアバターサービスは日本国内にもたくさんあるが、これくらい動きがあると目にも止まりやすく、自己アピールにも役立つだろう。尚、上記アバター画像のアニメーションはリンク用のGIFアニメでとても短いループになっているが、Meezのサイトで表示されるアバターはもっと大胆な動き方をする。
また、作ったアバターは5つまでアルバムに保存でき、それぞれリンク用のタグを生成することができる。さらにmySpaceやFacebook、Bedo、Orkutなど様々なソーシャルメディアサービスとの連動機能も用意されている。
こちらがFacebookのプロフィールページに貼ってみたところ。縦のサイズが縮小され押しつぶされたようになってしまうが、クリックするとMeez内の自分のプロフィールページに飛ぶようになっており、SNS同士がシームレスに繋がる感じが面白い。
次に、自分の住処となるマイルームをカスタムする。お部屋アイテムも服飾アイテムと同様に無料・有料含め様々な種類のものが用意されているが、テーマごとに家具付きの部屋を丸ごと購入することもできる。筆者はレイアウトを考えるのが面倒だったので「Gothic Bedroom」を丸ごと買ってしまった。
※時間短縮のため若干早回ししてます
基本的にマイルームは2Dで家具アイテムも”ただ置くだけ”といった感じだが、中にはアバターにアニメーションを付けることができるものもある。またマイルームにはYouTubeの動画を再生する機能もあるので、部屋に友達を呼んで好きな動画を一緒に見るといった楽しみ方もできる。
勿論マイルーム内ではリアルタイムチャットが可能。残念ながら筆者の部屋にはまだ誰も来てないが…
さて、部屋が完成したら外の世界「Meez Nation」へ出かけよう。Meez Nation内はリゾートビーチやライブハウス、高層ビル、ショッピングモール、カフェなどエリアごとに分かれており、ユーザーのマイルームも作成時にランダムにどこかのエリアに設定される。引越し代を払えば好きなエリアに移ることも可能。
それぞれのエリアにはチャットルームとなる公共エリアがいくつかあるのだが、アメリカのコアタイムになると結構な人気で、中には満室で入れくなるエリアもあるほど。
公共エリアはコンテンツやアーティスト、企業とのコラボレーションによって作られたところもある。こちらはアニメやドラマ、映画の動画が見られるシアター。なんと日本のアニメ「NARUTO」が見られるシアターもある……が、残念なことに日本からは視聴できない!
こちらは音楽コンテンツのエリア。様々なアーティストの”オフィシャルライブハウス”がある。
さてここまで来ると、登録時に支給された2000coinzがそろそろ無くなってくる頃。それでも欲しいアイテムがいっぱいある!という場合は用意されているミニゲームで遊ぼう。ミニゲームはアクションゲームやパズルゲーム、シューティングゲームなど様々なものが用意されており、プレイするごとにレベルも上がっていく。
この他にも、友達をMeezに招待したりメールマガジンを購読したりすることでcoinzを稼ぐことができるが、へヴィユーザーの多くは手っ取り早くMeez専用のプリペイドカードを購入したりPayPalで直接coinzを購入しているという。Meezの主な収益モデルは、この「仮想通貨販売」を中心に、「VIP」と呼ばれる有料アカウント、バナー広告やミニゲームのロード中に表示される動画広告などの広告費、企業とのコラボレーションらしい。
このMeezは、「仮想空間」の中にユーザーを囲い込むのではなく、アバターを「外の世界」に出すことにより様々な既存のソーシャルメディアに入り込んでいくようなサービスだと感じた。
Meezのユーザーも、ただアバターを作ってブログやSNSに貼るだけの人もいれば、ミニゲームをやり込んだりだりリアルマネーを投入したりといったへヴィな人もおり、自分のスタイルに合わせて利用しているように見受けられた。このライトな形態からか、実は日本人も結構利用していたりする。
基本的に若者向けのサービスなのでサイトの英語も比較的簡単なので、よかったら試してみて欲しい。
Meez
http://www.meez.com/
関連記事:
へヴィ・メタルバンド「Mudvayne」、若者向けアバターサービス「Meez」でプロモーションを開始
アバターサービス「Meez」、仮想空間風に機能拡張
Facebookアプリ「MeezRoom」
http://apps.facebook.com/meezroomz/
「Meez」のアバターは360°ぐるりと見回せる3Dアバターだが、サービスは全てWebブラウザ上から利用できる。Javaを使用しているのでIEで見るよりはFirefoxで見た方が表示も動きもスムーズだ。
まずアカウントを登録したらアバターの性別を選択し、体形や顔のパーツ、髪型を組み合わせて基本となる自分のアバターをカスタムする。ただこれらは後からでもいくらでも変更することが可能。それぞれのパーツは有料で販売されているものもあるが、無料アイテムも豊富に取り揃えられているので組み合わせには困らない。また登録した当初はボーナスとして仮想通貨が「2000coinz」支給されるので、それを使ってアイテムを購入するのも良い。ただ後から「マイルーム」も作らなければならないので、家具を揃えるだけのcoinzは残しておこう。
次に洋服やアクセサリー、アバターの背景画像、そしてアバターに様々なアクションを付ける”アニメーション”を選択して、より個性的なアバターにカスタマイズしていく。
これは本当に多種多様なアイテムが用意されており、中には様々な企業のプロモーション用アイテムもあるが、基本的にアイテムは皆センスのよいデザインのものばかり。またアーティストのプロモーション用アイテムもたくさんあるので、音楽ファンはそれらを使って自分の好みをアピールすることができる。
ちなみに右の画像は「TOKYO STREET」というカテゴリにあるアイテム。欧米人の東京に対するイメージって……
さらにはこんな選挙アイテムまで用意されている(アバターが候補者のぬいぐるみを抱く姿はなかなかシュールだ…)。基本的にこのサービスはティーンエイジャーの若者を対象にしているものだが、これは若者の政治への興味や社会参加の意識を高める対策の一つなのだろうか。他にも「母性保護キャンペーン」や「ピンクリボン」、「アメリカの黒人の歴史を考える日」などシーズンごとにオシャレ以外の様々なキャンペーンアイテムが提供される。
こうして作ったアバターがこちら↓
このように、コミカルなアニメーションを再生する3DアバターをブログやSNS(MySpaceのようにタグがOKのもの)に貼り付けることができる。まばたきをしたりアイテムの一部が光るといった”ちょっとした動き”のあるアバターサービスは日本国内にもたくさんあるが、これくらい動きがあると目にも止まりやすく、自己アピールにも役立つだろう。尚、上記アバター画像のアニメーションはリンク用のGIFアニメでとても短いループになっているが、Meezのサイトで表示されるアバターはもっと大胆な動き方をする。
また、作ったアバターは5つまでアルバムに保存でき、それぞれリンク用のタグを生成することができる。さらにmySpaceやFacebook、Bedo、Orkutなど様々なソーシャルメディアサービスとの連動機能も用意されている。
こちらがFacebookのプロフィールページに貼ってみたところ。縦のサイズが縮小され押しつぶされたようになってしまうが、クリックするとMeez内の自分のプロフィールページに飛ぶようになっており、SNS同士がシームレスに繋がる感じが面白い。
次に、自分の住処となるマイルームをカスタムする。お部屋アイテムも服飾アイテムと同様に無料・有料含め様々な種類のものが用意されているが、テーマごとに家具付きの部屋を丸ごと購入することもできる。筆者はレイアウトを考えるのが面倒だったので「Gothic Bedroom」を丸ごと買ってしまった。
※時間短縮のため若干早回ししてます
基本的にマイルームは2Dで家具アイテムも”ただ置くだけ”といった感じだが、中にはアバターにアニメーションを付けることができるものもある。またマイルームにはYouTubeの動画を再生する機能もあるので、部屋に友達を呼んで好きな動画を一緒に見るといった楽しみ方もできる。
勿論マイルーム内ではリアルタイムチャットが可能。残念ながら筆者の部屋にはまだ誰も来てないが…
さて、部屋が完成したら外の世界「Meez Nation」へ出かけよう。Meez Nation内はリゾートビーチやライブハウス、高層ビル、ショッピングモール、カフェなどエリアごとに分かれており、ユーザーのマイルームも作成時にランダムにどこかのエリアに設定される。引越し代を払えば好きなエリアに移ることも可能。
それぞれのエリアにはチャットルームとなる公共エリアがいくつかあるのだが、アメリカのコアタイムになると結構な人気で、中には満室で入れくなるエリアもあるほど。
公共エリアはコンテンツやアーティスト、企業とのコラボレーションによって作られたところもある。こちらはアニメやドラマ、映画の動画が見られるシアター。なんと日本のアニメ「NARUTO」が見られるシアターもある……が、残念なことに日本からは視聴できない!
こちらは音楽コンテンツのエリア。様々なアーティストの”オフィシャルライブハウス”がある。
さてここまで来ると、登録時に支給された2000coinzがそろそろ無くなってくる頃。それでも欲しいアイテムがいっぱいある!という場合は用意されているミニゲームで遊ぼう。ミニゲームはアクションゲームやパズルゲーム、シューティングゲームなど様々なものが用意されており、プレイするごとにレベルも上がっていく。
この他にも、友達をMeezに招待したりメールマガジンを購読したりすることでcoinzを稼ぐことができるが、へヴィユーザーの多くは手っ取り早くMeez専用のプリペイドカードを購入したりPayPalで直接coinzを購入しているという。Meezの主な収益モデルは、この「仮想通貨販売」を中心に、「VIP」と呼ばれる有料アカウント、バナー広告やミニゲームのロード中に表示される動画広告などの広告費、企業とのコラボレーションらしい。
このMeezは、「仮想空間」の中にユーザーを囲い込むのではなく、アバターを「外の世界」に出すことにより様々な既存のソーシャルメディアに入り込んでいくようなサービスだと感じた。
Meezのユーザーも、ただアバターを作ってブログやSNSに貼るだけの人もいれば、ミニゲームをやり込んだりだりリアルマネーを投入したりといったへヴィな人もおり、自分のスタイルに合わせて利用しているように見受けられた。このライトな形態からか、実は日本人も結構利用していたりする。
基本的に若者向けのサービスなのでサイトの英語も比較的簡単なので、よかったら試してみて欲しい。
Meez
http://www.meez.com/
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