Webブラウザ「Firefox」の提供元でお馴染みのMozillaが、2018年4月にWebブラウザ上からログインできるソーシャルVRサービス「Hubs by Mozilla」のテスト版をリリースしたので早速試してみました。
「Hubs by Mozilla」は、別途専用クライアントをダウンロードして立ち上げる必要なく、Webブラウザ上から直接ログインできるという、今のところ一番お手軽なソーシャルVRサービスです。まだテスト中なのでできることは少なく、ただロボット型のアバターで他のユーザーとボイスチャットできるだけというシンプルなものですが、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)がなくてもPCのみ/スマートフォンのみで利用できるのが特徴で、VR HMDはOculus Rift、HTC Vive、Google Cardboardに対応しています。ログインするには、まず上の画面の「Personal Playful Cosmos」をクリックして…
自分のアバターを選択します。ユーザー名は通し番号が割り振られますが何にでも変更可能。アバターのデザインはロボットタイプ一種類のみで変更は不可能ですが、カラーバリエーションが10種類あり好きなものを選べます。
私はこんな渋い真鍮っぽい色のを選択。アバターを選択した後に「SAVE」をクリックすればアカウント作成完了。たったこれだけで、メールアドレスの入力や既存SNSアカウントとの連携すら必要ありません。
なお、空間内を歩き回るにはマイクをONにする必要があります。
そしてマイクのテストをして問題なければいよいよログインです。
今のところ入れる空間はこんな牧歌的な場所のみ。水車や風車が回るヨーロッパの農村風で、ローポリなのも相まってどことなくメルヘンな雰囲気が漂います。
画面下部の三本線をクリックするとURLや基本操作の説明の閲覧、メーリングアドレスへの登録、問題報告ができます。
このページのURLを各種SNSに貼り付けることで友達を呼んで一緒にチャットできるというわけですね。今のところテキストチャット機能すらないので、基本的には誰かとお喋りするサービスなのでしょう。
こちらは基本操作の説明。操作といってもただ空間内を歩き回ってマイクで喋るだけですが、それぞれのアイコンをクリックすることでマイクをオフにしたり自分のアバターを非表示にする機能もあります。
空間はそこそこ広く、歩き回っているとまるで絵本の中に入り込んだかのような気分になってきます。この魚釣りしている人はただのオブジェクト。動いたら面白いのに…
鹿もオブジェクトだし…
基本的に建物もみんなオブジェクトですが、お城の中に入って二階に登れるようです。お城というより展望台みたいなもんですね。
家畜の羊に…
牛で畑を耕している人…
基本的に建物も皆オブジェクトです。
お城に続く橋を渡っているところ。ちょっとぐらいはみ出しても川には落ちない構造になっているので安心です。
二階(?)に登ってみました。ちょっと目線が高くなるだけで随分と見晴らしが良くなります。それにしてもこの形のアヒルちゃんはどこにでもいますね。
…とまあ、ぶっちゃけWebブラウザ上からサクっとログインできるのがお手軽&お気軽なほかは取り立てて特に何もないサービスではありますが、前述のとおりこれは現段階ではまだ「テスト版」で、今後のアップデートで徐々に機能を追加していく予定とのこと。また、別にハイスペックでもなんでもない至って普通のPCでもグリグリ動き一人称視点で自由に動き回れるのは何気に凄いし、ソーシャルVRに対する敷居をより一層下げてくれそうな予感がします。今後のアップデートによっては大化けするかもしれません。
Hubs by Mozilla
https://hubs.mozilla.com/