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【レポート】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」

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現在、東京・銀座にあるギャラリー「ガーディアン・ガーデン」にて展覧会「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」が開催されています。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
この展覧会では、ドット絵や絵文字を用いたグラフィックアートで活躍されているイラストレーターのたかくらかずきさんの様々なタイプの作品が展示されています。ちなみにたかくらさんは2016年にゲーム開発スタジオ「スタジオ常世」を設立し、現在Newニンテンドー3DS/PC向け縦スクロールシューティングゲーム「摩尼遊戯TOKOYO」を開発されているほか、演劇の脚本も手掛けるなど幅広い活動をされています。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
展示されていたのは、見る角度によって絵柄が変化するレンチキュラー印刷された作品をはじめ、どこを鑑賞するか自分で”操作”できるインタラクティブなデジタル作品、ランダムに登場するモチーフや視点が変化するVR作品など。つまり「視点の変化」がテーマとなっています。

本展では、ドット絵や絵文字といったデジタル表現を使いながら、見る角度によって絵柄が変化するレンチキュラー作品
角度で絵が変化するレンチキュラーは、昔よくお菓子のおまけカードや子供向け雑誌の付録などに使われており、8bit風のドット絵も相まってアラフォー世代には懐かしくてたまりません。上下の写真でどこが変わったかお判りでしょうか?文字だけでなく建物も変化しています。

実際に見るとこんな感じ↓


まるで椅子が踊っているかのよう。絵なのにパラパラアニメのような表現になっているのが面白いですね。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
こちらが鑑賞するところを自分で操作できるインタラクティブなデジタル作品。ゲーム用コントローラーも用意されていて一見ゲームのようにも見えます。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
粗いドット、連続して描かれているモチーフ…その作風はまるでバグったファミカセのよう(※ファミコン本体に乱暴にカセットを差し込むと接触不良で画面が乱れ、一旦抜いてフッとやると治るアレ)。これまたアラフォー世代にどストライクです。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
コントローラーで操作できるのは鉢植えのモチーフ。これを動かすことで大きな作品のあちこちを探索するかのように鑑賞できます。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
なお、実はこの作品は前方に展示されているこの作品を大きく拡大したものでした。絵では小さく潰れて見にくくなってしまう部分も、デジタル作品としてなら隅々までじっくり見られるというわけです。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
しかし一番の大作はこのVR作品「Fullwelt(あめつちほしそ)」。これはたかくらさんとメディアアーティストのゴッドスコーピオンさんとのコラボレーションにより制作された作品で、本展で展示されている他の作品に使われているモチーフによってVR空間が形作られています。全ての作品を鑑賞した後にこれを体験するのは、まさに展覧会の”おさらい”といった感じです。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
鑑賞方法ですが、スペースの中央に畳が敷かれており、そこに座って用意されているHTC Viveとヘッドフォンを装着します。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
その周辺ではViveトラッカーを取り付けられた掃除機のルンバ2台が動いています。最初は意味不明ですが、このルンバのランダムな動きがVR空間に面白い効果を生んでいるのでした。

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」

【レビュー】HTC Viveとルンバが融合したVRアート体験 ---「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」
VR空間は宇宙空間を思わせるようなデザインになっており、真っ暗な中に様々なモチーフが浮かんでいます。体験者が見ている景色は白い壁全体に大きく投影されるので、他の来場者も楽しむことが可能。しばらく空間内を見回していると、BGMと共に高い音と低い音が鳴っているのに気づきます。それは2台のルンバが動いている位置から出ており、そのルンバの動きと連動しているモチーフに視点を合わせると、空間が突然「ルンバの視点」に切り替わります。視点切り替えの時間は30秒で、その間、どのような景色が見えるかはその時の2台のルンバの動き次第。おそらく同じ視点、同じ景色を見られる確率はほぼ0でしょう。この作品でも「視点の変化」がテーマになっているのです。

「たかくらかずき展『有無ヴェルト』」の開催期間は7月11日~8月4日までで入場は無料。会期中の7月24日(月)、7月26日(水)、8月4日(金)にはトークイベントも開催されます。

たかくらかずき展「有無ヴェルト」
会期:2017年7月11日(火)~8月4日(金)
時間:11:00a.m.~7:00p.m.
日曜・祝日休館 入場無料
URL: http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_sec_gr_201707/gg_sec_gr_201707.html

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