株式会社シリアルゲームズが、東京ゲームショウ2019のビジネスソリューションコーナーにて、ビジネスデーの2日間限定でOculus Questとソフトエアガンを使用したVRサバゲートレーニング「VR shooting trainer 2」を試遊出展していました。
シリアルゲームズは、「ゲームアプリケーション」「WEBシステム」「インフラ/ミドルウェア」の3種類の技術分野を集約し、新たなデジタルエンターテインメントを顧客のニーズに合わせてトータルに開発・運用している企業で、VRコンテンツの開発がメイン業務というわけではなく、あくまでも「VR shooting trainer 2」は体験用の技術デモでしたが、今回だけのデモにしておくのが勿体ないくらいの完成度でした。
具体的なプレイ内容は、Oculus Questを装着してコントローラーをそのまま取り付けたソフトエアガンを構えて実際にトリガーを引くと、VR空間内でも弾を発射し的を撃てるというもの。同社は東京ゲームショウ2016にAndroid製のスコープを使用したサバゲートレーニングコンテンツ「VR shooting trainer」を展示しており、今回はそのバージョン2という位置付けで、完全VR化を実現し、射撃の描写やサバゲーの臨場感を再現したとのこと。
こちらがデモで使用されたソフトエアガン達。本当に市販のソフトエアガン(東京マルイ製)にコントローラーをそのまま取り付けて位置検出し、VR空間に反映しています。ソフトエアガン自体は無改造で、発射空気圧センサーを銃口部分に取り付け、空撃ちした際のガス圧をボタン入力に変換し、発射感知とプローバックで銃の実在感を高めるという仕組みです。
来場者はハンドガンを選びがちでしたが、アサルトライフルも用意されていました。
これのポイントは、何と言ってもソフトエアガン自体は無改造であること。つまり銃そのものの重さや撃った際の反動を実際に体感できるため、普通のVRシューティングゲームと比べ明らかに「本物っぽさ」が違います。重さがあるのでずっと撃ち続けていると次第に手が疲れてくるし(特にトリガーを引く人差し指が攣りそうに…)、反動のせいで狙いがぶれることもあります。そうした銃を撃つ大変さがむしろ楽しくなってくるのです。
なお、Oculus QuestはPC要らずの一体型VRヘッドマウントディスプレイで、コントローラーもワイヤレスのBluetooth接続。実在感がある割には体験エリアは省スペースで済み、一方ソフトエアガンを空撃ちするだけなので弾はリロード要らずの撃ち放題。エスコートする側も体験する側も非常にスムーズに済みます。もしバーにデジタルダーツの替わりにこれが置かれていたら相当面白いのでは…なんて考えてしまいました。