
荒涼とした超現実的風景に佇む小人達。彼らは一体どこから来て、どこへ行くのか…。「Zenge」は、いろいろな形に切り抜かれたブロックをスライドして動かし、所定の枠に上手くはめ込むスライド&はめ絵パズルを解くことで物語を読み進める美麗パズルゲームです。ゲームのルール自体は非常にシンプルですが、ステージが進むごとに徐々に増していく難易度のバランスとステージの多彩さ、ブロックがピタリと合った時に展開する美しいイラスト、それにより少しずつ進むストーリーが絶妙に噛み合った良作雰囲気ゲーです。

ゲームを開始すると、まず画面にブロックとそれを移動させる軌道を示したレール、ブロックと同じ形の白い枠が表示されます。これはチュートリアル的なステージなので、どう動かしてそれぞれのブロックをピッタリはめ込むのかすぐ分かりますよね。

このようにそれぞれのブロックが正しくはまると、そこを中心にイラストが現れ、パズルを解くごとにまるで紙芝居のようにストーリーが進展していきます。ゲーム中にテキストはほとんど表示されず、説明も最小限なので雰囲気が損なわれていません。

ブロックが増えて3つになりました。レールは所定の位置まで繋がっていても、その途中で他のブロックに遮られていると枠にはめ込むことができません。ただブロックを動かすのではなく、どういう順番で動かし、どの位置で”待つ”のかを考えなければならないのが本作の醍醐味です。


正しい順番で動かしてピタリとはまりました!

ストーリーの主人公は、神秘的な風景の中をただ一人で旅する小さな人。彼/彼女は超現実的な風景の中や宇宙をただひたすら歩き続けます。バックグラウンド等の説明も一切なく、想像がかき立てられます。


パズルを解いた後に改めてイラストをよく見ると、パズルのブロックがイラストの中にそのまま登場したりと、ちょっとした隠し要素も仕込まれています。

組合わさったブロックは宇宙船のようなもの?



ここら辺になるともう面倒くさくて考えるのが嫌になってきます。

とはいえ、美しいイラストと次のストーリー展開が気になってついついプレイし続けてしまうのですが。こういう美麗なビジュアルそのものがプレイのモチベーション維持の仕掛けになるのが雰囲気ゲーの良いところです。

これはまさにスライドパズルです。ブロックを右側にある枠線の中にピッタリ収めることはもちろん、どういう順番でどのブロックを動かすか自体をよく考えないと、つっかえて動かすことができなくなりメチャクチャになってしまいます。

よ〜く順番を考えて…


完成!

これはブロックをピタリと合わせるのではなく、3種類の形状の星を合う枠の中に収めるというもの。どういう道順で進むかがクリアの鍵です。

3つの星がそのままイラスト内のゲートになりました。

これは2つのブロックをあらかじめ組み合わせてから枠内に収めるパズルです。

どの地点で”待ち合わせる”かがポイント。




それにしてもストーリーは難解で、先に進めば進むほどわけが分からなくなってきます。なんだか旅人は2人いるような描写になってきたし…

なお、一度解いたパズルのイラストは後から一覧することができるので、一回クリアしてしまえばいつでも好きな時に好きなイラストを鑑賞できます。
パズルゲームも十分プレイし応えがありグラフィックも美麗、静かで穏やかなBGMも不思議な世界観をよく表しており、全てのバランスが良い高品質なタイトルです。雰囲気ゲーが好きな人、一味違ったパズルゲームをプレイしてみたい人にオススメです。


