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【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒

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【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒

イギリスの独立系ゲームディベロッパー22Cansのスマホ向け新作タイトル「The Trail」が面白くて、リリースされて以降ずっとプレイしまくっています。無課金でもずっと遊べるシステムなので無意識のうちに1時間くらいすぐ経ってしまいます。

22Cansは、「ゴッドゲーム」ジャンル開発の第1人者として知られているゲームデザイナーのピーター・モリニュー氏が2012年2月に設立したスタートアップです(モリニュー氏自身は2015年5月にCEOを辞任し現在は1クリエイターとしてゲーム開発に専念)。「The Trail」はモリニュー氏の最新作ですが、さすがというべきか「冒険」と「素材集め」と「ものづくり」と「取引」のバランスが絶妙で、おまけに風景描写もシンプルながら美しく、”ゲームとしてちゃんと楽しめる雰囲気ゲー”の側面も持っています。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
本作は、プレイヤーが移民となって新世界に降り立ち、山道をどこまでも歩きながら様々な素材を集め、もの作りを学び、作ったアイテムを使ってさらに様々な素材集めやもの作りをしながら他のプレイヤーと取引してお金を稼ぎ、定住して家を整える開拓シミュレーションゲームです。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
まず気になるのは、プレイヤーキャラが男女とも徹底して「ボロくて貧乏くさい」ことです。髪の毛はボサボサで服はボロボロ。故郷にいた頃から相当な貧乏人だったんだな…ということがなんとなく分かります。

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手前にいるのが私のキャラなんですが、すげえボロ。やっぱりこいつ貧乏人だ…

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船から降りたらまずはチュートリアルです。案内人に従って山道を進みながらゲームの概要やルールを覚えていきます。このゲーム自体は課金しなくてもいつまでもプレイできますが、山道を歩くごとに徐々に体力が減っていくルールとなっており、素材集めをしながら常に体力ゲージを気にかける必要があります。体力を維持するには食べられる素材を見付けて小まめに集め、それを食べつつ進まなければなりません。

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山道のあちこちにこのように素材が落ちているので拾って自分のリュックの中に入れていきます。ただしリュックの大きさには限りがあり、欲しいものを無限に拾い集めることはできません。でも私は貧乏性なのでついつい目に付いたもの全てを拾いたくなるんですけどね。

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ゲームのメインフィールドである山道から見える景色は雄大で、天候も変化し移動するごとに様々な自然の風景を楽しめます。また進むごとに出てくる植物や動物も変化していきます。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
もちろんずっと歩き通しではなく、一定間隔ごとに休憩できるキャンプ場が設けられています。ここで一休みすると体力が全回復するだけでなく、自分が持っているアイテムを他のプレイヤーと取引してゲーム内通貨を得ることもできます。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
キャンプ場にはもの作りを担当するNPCのBeatriceさんが現れます。彼女はクエスト配信役でもあり、指定のアイテムを集めるごとに新しいもの作りのレシピを教えてくれます。

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こちらがもの作り画面。まずはウサギの毛皮の切れっ端を指定の箇所に並べてモカシン(靴)を作ります。

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今までずっと裸足で歩いてきたので早速着せ替え画面で作ったばかりの靴を履いてみます。すると体力ゲージ(画面左上のハート)が増えて以前より長く行動できるようになりました!服飾アイテムには体力が減るスピードを軽減したり、体力ゲージそのものを増やす効果が備わっており、新しい服作りを覚えてどんどん着替えることによりアクティブに活動できるようになります、こうして素材を集めて作ったアイテムや着替えていらなくなった服は…

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粉砕機付きのベルトコンベアの上に載せて「取引」しゲーム内通貨に換金します。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
他のプレイヤーが載せたアイテムで欲しいものがあったらすぐに自分のリュックに入れて買い取ります。基本的に早い者勝ちなので誰かに取られてしまう前にさっさとGETしましょう。万が一自分が載せたアイテムが誰にも買い取られなくても、粉砕機で砕かれることでちゃんと換金されるのでご安心を。

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Beatriceさんから「丸太を2本集める」というクエストを貰ったので早速拾い集めます。丸太は石斧を作れるようになったら木を切ることでGETできるようになりますが、とりあえず今は落ちているものを拾っていきます。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
こちらが石斧で木を切っているところ。なるべく同じラインを正確にスライドすることでより少ない回数で切ることができます。こうしたツール類のアイテムは使用回数が決まっており、それが無くなると自然消滅してしまいます。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
体力ゲージが全部なくなるまで一切食べ物を食べずに歩き続けると、倒れて一定時間動けなくなってしまいます。問題なのは、倒れるとリュックに入れていた所持品が道にばら撒かれてしまうこと。ばら撒かれたアイテムはそばを通り過ぎる他のプレイヤーがガンガン盗んでもよいルールです。ひでえ!なんという弱肉強食の世界。もちろんぜんぜん手を付けないモラルあるプレイヤーもいないことはありませんが、大概のプレイヤーはサクサク盗っていきます。これは人間の良心を試す社会実験か何かなんでしょうか?

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あと、このゲームには「文通」(プレイヤー間のメッセージ交換ではありません)という、あってもなくてもどうでもいい機能というか要素があります。いきなりキャンプ場に郵便配達の人が来て自分宛ての手紙を配ってくれるのですが…

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文面を見ると、どうも差出人は本国のいる家族のよう。さらにそれに返事を書く機能まで用意されています。

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返事の執筆はほとんど自動化されており、要所要所で内容や単語を選択すればあとは勝手にいい感じの文章にまとめてくれます。

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…で、それに対しさらに返事が届くのですが、その返事の手紙に書かれていることがネガティブなことばかりで妙に不穏です。家族が病気になった、子供の発育が悪い、失業した、大家がケチで家賃を値上げしようとしてるけど金がないetc... だいたいこんな内容で、こっちだってまだいっぱいいっぱいなのに金の無心までされる始末。この「文通」システムから、「ああ、こいつは貧乏な家の生まれで豊かな暮らしに憧れて新世界に移住したんだな…」とプレイヤーキャラのバックグラウンドが少しずつ明らかになっていきます。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
とにかくずーーーーーっと歩き続けていたら、標高の高い山道に差し掛かったのか雪が降ってきました。寒々した風景のなかボロ服が余計に貧乏くさく見えてきます。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
とりあえず覚えた服作りで先住民風のシャツを作って着替えたのですが、ボロ服よりもさらに露出度が上がってしまいました。これ雪山で着たら確実に死ぬやつだろ。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
服飾アイテムにもそれぞれ耐久時間が設定されており、残り少なくなると画面左上に注意マークが出てきて教えてくれます。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
しかし着替えが間に合わずスカート消失。上にシャツだけ着て下はパンツ一丁というムチャクチャこっ恥ずかしい姿になってしまいました。ツール類と同様に服も耐久時間がなくなると勝手に消えます。斜め向かいに座っている他プレイヤーは全ての服飾アイテムが消えて下着のみというあられもない姿になっていますね。これはキツイ。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
その後、先住民風の服飾アイテム一式を作って着替えたのですが、全体的に前のボロい服より露出度が高くなってしまいました。パンツどこいった?

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そして夕暮れ時、遂に町に到着!売りに出されているあばら家を購入します。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
狭いながらも楽しい我が家、とりあえず自分の家を持つことができました。ここからは山歩きをして自分の身の回りのものを作るだけでなく、家をグレードアップしていく作業も始まります。

基本的にはもの作りがメインのシミュレーションゲームですが、体力やアイテムの耐久時間を常に気にしなければならないサバイバル感、他のプレイヤーを警戒しながらもある時は取引し、ある時は協力するソーシャル性、無一文から少しずつステップアップしていく達成感などのバランス配分が絶妙で延々とプレイし続けてしまう中毒性があります。

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒

【やってみた】ピーター・モリニューの最新作「The Trail」が面白過ぎて時間泥棒
なにより、刻々と変化する時間や天候、厳しいながらも雄大な自然の表現が美しく、ただ歩いているだけでもなんだか癒やされます。クリエイティブな雰囲気ゲーを探している人にオススメです。

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