やってみた コラム

【やってみた】ロボットアバターで友達と音楽を共有する「Beatrobo」

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ロボットのアバターを作って友達と一緒に同じ音楽(Youtube動画)を聴いたり紹介し合える音楽サービス「Beatrobo」をやってみました。


右端のアバターが良い味出し過ぎ

この「Beatrobo」は昨年12月20日にリリースされたばかりのソーシャル・ミュージック・コミュニティ。リリース当初より口コミで爆発的にユーザーが集まり、Facebookページにも既に17万人以上の「いいね!」が集まっています。日本発のサービスですがサイト自体は英語表記なので海外ユーザーもいっぱい。因にCEOファウンダーはSecond Life関連事業やドイツのアバターサービス「Weblin」の日本版運営を手がけた株式会社メルティングドッツの浅枝大志さんです。

この「Beatrobo」の大きな特徴は「非同期」で利用できること。「友達と一緒に」と言っても同時にログインしている必要はありません。また新たにユーザー登録作業をする必要が無くFacebookアカウントで利用できるのでとても楽。ログインするとFacebook上のアイコンや友達情報が自動的に反映されます。

一番最初にログインするとまずアバター作成画面が出てきます。といっても単純なデザインのアバターなので目・口・色を選んで組み合わせるだけ。

アバターを作り終えると自分の部屋が登場。バックのステージにYoutube動画が出てきます。ここで面白いのは、BeatroboのシステムがFacebookの「いいね!」数を元に自動的にプレイリストを作ってオススメしてくれること。といっても完全に自分の好みの音楽を探してきてくれるわけではないですが。でも最初の取っ掛かりとしてはかなり楽です。また同時に自分のFacebook友達でBeatroboを使っている人のアバターも表示してくれるので、非同期でもなんとなく「人がいる感じ」が出ます。

Beatroboを使っているFacebook友達のリスト(※名前部分は消してあります)。部屋に誰のアバターを呼び出すかも選択可能です。

一部屋に表示できるアバターは自分も含め最大5人まで。自分や友達のプレイリストが順番に再生されていくのですが、その度にアバターがステージに登るのが芸が細かい!ちょこまか動くモーションがかわいいです。また気に入った動画には「LOVE」を投票することができます(ちょうどFacebookの「いいね!」みたいな感じ)。LOVEを投票するとその動画を再生中のユーザーにポイントが加算されますが、今のところ特に使いみちは無いようです。今後このポイントでアバターアイテムやお部屋アイテムが買えたら仮想空間的な楽しみ方ができて面白いでしょうね。

…で、いろいろ友達の組み合わせを変えて各プレイリストを聴いてみたのですが、残念ながら友達と音楽の趣味が全く合いません。私はハードロックやヘヴィメタルを好んで聴いているのですが、同じ趣味の人は少ないようで…

 

そこで、とりあえずアーティスト名で検索→追加してガンガン自分のプレイリストを充実させることにしました。もうYoutubeのお気に入りを全部beatroboにも反映させる勢いで。一応日本語で検索しても大丈夫そうです。

いい感じのプレイリストができてきた!

あと友達に対しリクエストをしたりオススメの動画を紹介したりとアクションを起こすこともできます。
…で、一通りやってみてあることに気付きました。何かに似ているような…

そうだ!かつてConduit Labsというベンチャー企業がFacebookで提供していたソーシャルゲーム「Music Pets」だ!

Music Petsの記事をまとめてチェック

具体的にどんなゲームだったかは過去記事をご覧頂ければと思うのですが、このタイトルの画期的だったところは「ヴァーチャルペットを介して友達と一緒に音楽を聴ける」こと。ソーシャルゲームなのでもちろん非同期でもOK。友達が増えれば増えるほど新しい音楽を知る機会も増える仕組みになっており、さらにレーベルと契約してアーティストの公式音源を使用していました。
ちなみにこのConduit Labsという企業、ソーシャルゲームに参入する以前は音楽をテーマにした仮想空間「Loudcrowd」を2009年3月より運営しており、実はクラウド型音楽サービスが話題になるはるか以前に同様のサービスを提供していました。しかも「Loudcrowd」は仮想空間上で仮想アイテムを使ったプロモーションや楽曲販売もでき、ただ音楽を共有するだけでなく「アーティストの活動を支援する」意義も有していました。

ところがその先進的なサービス内容が評価されてか、同社は2010年8月になんと大手ソーシャルゲームディベロッパーZyngaに買収され、それと同時にそれまで提供していたサービスが全て終了してしまいました。もったいない!彼らのノウハウがその後Zyngaのタイトルに反映されたかどうかは分かりませんが、今のところZyngaから「Loudcrowd」や「Music Pets」と同様のタイトルはリリースされていません。

…で、ふと思った。Beatroboが旧Conduit Labsがやっていたことを全部実装すれば、いきなり世界の音楽共有サービスのトップに立てるのではないかと。既に同様のサービスとして「TurnTable」(日本からアクセス不可)が先行していますが、デザインセンスや使いやすさははっきり言ってBeatroboの方が優れています。

なお、Beatroboは3月9日〜18日に米テキサス州オースティンで開催されるSXSW Festivalに出展予定とのこと。ということで今後のBeatroboに期待です。

 

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