いろいろな仮想空間にログインしてみた

第6回 「NTOMO」

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前回から随分間が空いてしまったが、また引き続きセカンドライフ以外のメタバースを紹介していきたい。今回とり上げるのは、先日リリースされたばかりの韓国発の3Dコミュニティーサービス「NTOMO(エヌトモ)」。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
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このサービスは、韓国のTr-d communications社が運営している3Dコミュニティ「PUPPYRED(ポピーレッド)」がベースとなっている。かわいい3Dデザインとペットが飼える機能が小学生に人気となって急速に会員数を増やし、韓国での会員の約70%が小学校低学年の女の子だという。

その世界観をほぼそのまま受け継ぎ日本風にアレンジしたのがこの「NTOMO」。確かにサービスの公式サイトも運営会社であるNTOMO(エヌトモ)株式会社のサイトもかわいらしいアバターの画像で飾られている。
そこで筆者も早速リリースを受け取った当日にアカウントを登録しNTOMOの世界に入ってみた。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
アカウントの登録作業は他の仮想世界サービスとさほど変わらないが、このNTOMOでは最初に自分が住む「タウン」を選択するようになっている。筆者は「キャットタウン」に住むことにした。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
そして産み落とされた筆者のアバター。アカウントを登録すると、まずユーザーは「パーク」と呼ばれる自分の”島”を与えられる。ここに植物や建物、ペットなど好きなオブジェクトを配置して自分だけのスペースを建築することができるのだが、まだログインしたばかりなので何もない更地。
尚、NTOMOはクライアントソフトをダウンロードする必要は無く全てIEのブラウザ内で操作できるため、splumeと同様それぞれの「パーク」にURLが与えられる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
登録後、ログインしてすぐに自由に動き回れるわけではない。まず最初にチュートリアル画面をクリアする必要があるようだ。
画面に表示される指示に従ってアバターの動かし方、服の着替え方、オブジェクトの置き方、植物やペットの育て方を練習するのだが、一つ一つクリアしていくごとにアイテムやNTOMO内の仮想通貨「ベリー」がプレゼントされるので少し嬉しい。
このように、ある程度達成感と「お得感」が味わえ、無一文で始まらないような工夫がなされているので、セカンドライフのように「何をすればいいか分からない」「「お金がないので何も出来ない」という状態にならずに済む。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
さらにサービスの公式サイトでは、毎日無料アイテムや「ベリー」が当たるルーレットなどのミニゲームが行われており、3D画面に入らなくても毎日サイトを訪れたくなるような工夫がなされている。
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ということで、筆者も登録1日目にして既に所持金は「767」ベリーに。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
サイト内のショップでは、パークの背景に貼る空や海の画像やガーデニング用品、ペット、洋服などが売られている。現在持っているベリーで買えるものも幾つかあったが、まだ始めたばかりなのでとりあえず節約に徹しよう。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
とりあえず初期の段階で持っているデフォルトのオブジェクトを自分の「パーク」に配置してみた。さすがにまだ何もなくてガランとした印象だ。
因みにオブジェクトを配置する操作感はViZiMOによく似ている。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
画像の左下にあるのは、毎日水をやり続けると大きく育っていく「ベリーの生る木」。まさに金の成る木といったところだがまだまだ小さく、成長するのは数日後。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
こちらは登録キャンペーンでプレゼントされたペットの黒ネコ「みう」。音符の形をした猫のペットでちゃんと鳴く機能もあるのだが、こちらもまだ小さいのでただの音符状態。
ここまで自分のパークを動かしてみたところで、今度は他のユーザーのパークも見てみたくなった。他のユーザーは一体どのような空間を作っているのだろか?参考に人気ランキングで上位にあるパークを訪問してみた。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
いきなり作りこまれたパークに遭遇。植物やペットの種類も豊富でよく整備されており、庭師として働く労働者までいる。どうやらNTOMO株式会社のパークのようで、完全に育った状態の黒ネコ「みう」の姿も確認できた。
他のユーザーも何人かいたのでチャットで会話を試みる。他ユーザーの独立した3Dのスペースを訪問してチャットで交流するスタイルはIMVUを彷彿とさせる。
【集中特集:セカンドライフ以外のメタバース】第六回 「NTOMO」
こちらはもう少しシンプルなパーク。家のデザインもさまざまあり、外からは見えないが家具も多数あるようだ。
動画でまとめたものはこちら

これらのパークを踏まえて、自分のパークの中をもう一度配置しなおして家を建設してみた。しかし家具はまだ何もないが。

ざっと操作してみての印象は、先にも述べたがViZiMOとIMVUを足して割った感じだ。しかしViZiMOがゲーム作りを介して他ユーザーと繋がるのに対し、このNTOMOはパークでの生活、それも動物や植物を育てることもできるというのが大きな特徴だろう。
IMVUのようにユーザー自らがもの作りをして売ることはできず、まだ用意されているアイテムも少ないので、今後どのようなアイテム展開をし、ユーザー層を広げていくかがポイントになってくるだろう。
また既存のポイントサービスを提供している企業などとの提携も気になるところだ。
NTOMO
http://www.ntomo.jp

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