7月19日、3D仮想空間「Second Life」内に三越のSecond Life店がオープンした。SIMは2層で構成されており、地上は三越の前身「越後屋呉服店」を再現した歴史ゾーンで、空中階が三越のWebサイトと連動した未来ゾーンとなっている。現時点では空中階のコンテンツは準備的なもので今後拡充されていく予定だという。
地上階の歴史ゾーンは歴史資料の再現やノベルティの配布を行っている。ノベルティは扇子や陣笠(じんがさ)、はっぴ、着物などで、それぞれ色違いでも用意されている。店内には早速着用して歩いているアバターが多くみられる。
店内に入ると番頭が「いらっしゃいませ」と出迎えてくれる。番頭以外にも屋外には道を行きかう人のパネルが設置され雰囲気を醸し出している。歴史ゾーンにはまだ座敷部分に空きがあるようだが、こうした部分は今後のイベントなどで活用されていくとのこと。
歴史ゾーンを通り過ぎると未来的なチューブ型のエレベーターと、その傍らに立つエレベーターガールが見える。チューブ型エレベーターの隣には空中階へ直接テレポートできるテレポーターもあるが、やはりここはエレベーターで未来的な雰囲気を味わいたい。
エレベーターガールの「上へ参ります」という決まり文句で空中階にたどり着くと、4つのエリアに分かれた商品紹介スペースがある。先に書いたとおり空中階はまだ準備段階で、現在は商品の陳列とWebサイトへのリンクのみが行われている。
空中階から地上へはパラグライダーで降りることができる。着地点である三越マークを目指し方向キーで操作しながら降下していく。うまく着地できるとプレゼントがもらえる。中身は見てのお楽しみだ。
島(SIM)全体を見てみるとまだまだ空きスペースが見えるが「あまりオブジェクトを増やすと重くなるので、むしろSIMを増やして余裕のある空間作りを心がけている」(Second Life店担当者)とのこと。Second Lifeをビジネス利用する際の課題として混雑時の処理の重さが挙げられるが、同社の試みはこれに対するひとつの方策といえるだろう。
テレポートはこちら:
http://slurl.com/secondlife/MITSUKOSHI/139/54/26/