サイバネットシステム株式会社が、オーストリアのWikitudeが開発したARアプリ開発ツール「Wikitude SDK」の販売および技術サポートを2019年4月より開始すると発表した。これまで日本国内でWikitude製品の販売を行っていたグレープシティ株式会社は、サイバネットに販売権利を移管し、2019年3月31日をもって同製品の販売を終了する。
「Wikitude SDK」は、スマートフォンやタブレットだけでなく、スマートグラスやWindows PCなど様々なデバイスで動作可能なARアプリ開発を可能とする、マルチプラットフォーム対応のARアプリ開発ツール。iOS/Android向けネイティブアプリをはじめとする多様なモバイルアプリ開発環境で利用できる。開発できるARコンテンツの種類および概要は以下のとおり。
・マーカーレス型AR
SLAM技術で風景そのものにコンテンツを表示させる形式です。
カメラが捉えた映像をリアルタイムトラッキングして3D空間マップを作り、風景に直接3Dモデル等のCGデータを配置表示できます。
・画像認識型AR
特定の画像にかざしてコンテンツを表示させる形式です。
精度の高い画像認識とトラッキング技術により、マーカーとなる画像にかざすことで、3Dモデル、画像、動画、HTMLページなどさまざまなコンテンツを表示できます。
・ロケーションベース型AR
GPSで取得した位置情報を利用してコンテンツを表示させる形式です。
現在位置周辺の施設などにカメラを向けると、関連情報が表示されるようなアプリを開発できます。
防災情報アプリ、観光情報アプリ、ゲームアプリなど、様々なアプリ開発に利用可能です。
・形状・シーン認識型AR
特定の3次元形状にかざしてコンテンツを表示させる形式です。
小さい3次元形状の認識と追跡はもちろんのこと、大きな機械、部屋、建物、風景等の認識と追跡を行うARアプリを開発できます。
GPSより正確に屋内移動ゲームや工場内の設備点検などに利用できます。
■ クラウド認識機能:膨大な画像をターゲットとして認識できます!
1000枚を超える画像を認識させたいARアプリを作成する場合や、開発したARアプリを変更することなくターゲットとなる画像を変更したい場合に利用できます。
■「Wikitude Studio」:プログラミング知識不要でARアプリ開発!
ARコンテンツ管理ツール「Wikitude Studio」を利用する事により、直感的なグラフィカル・インターフェースでARコンテンツを簡単に制作し、オリジナルのアプリに組み込んで利用することもできます。
■幅広いデバイスと開発環境をサポート:Web技術でARアプリ開発!
Wikitude SDK はiOS、Android、Windows に加えて各種のスマートグラスもサポートしています。
JavaScriptで各機能を呼び出すコードを記述してAndroidで作成したコードをiOSに流用するといった開発も簡単に行えます。iOSとAndroidのネイティブAPIに加え、Xcode(※4)、Android Studio、Unity(※5)、Cordova(※6)、Xamarin(※7)など多様なモバイルアプリの開発環境へのプラグインを無償で提供しています。
製品名
|
買い取りライセンス 価格 |
年間ライセンス価格 (サイバネットの技術サポート 付き) |
Wikitude SDK Pro | 268,000円 | 369,600円 |
Wikitude SDK Pro 3D | 336,000円 | 444,000円 |
Wikitude SDK Cloud | ― | 666,400円 |
※表示価格は、全て税別です。
※10名~100名規模で利用できるエンタープライズ版については、別途お問い合わせください。
「Wikitude紹介セミナー」を以下の日程で開催致します。
日時: 2019年3月19日(火) 13:30~16:00
会場: サイバネットシステム株式会社 東京本社セミナールーム(秋葉原駅徒歩3分)
定員: 20名
お申込み:http://www.cybernet.co.jp/ar-vr/seminar_event/
Wikitude SDKの詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/ar-vr/products/wikitude/