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【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」

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東京ゲームショウに来場したことのある人ならお分かりでしょうが、インディーゲームコーナーはプランや出展タイトルに関わらずブースが狭く、また隣近所との間隔も狭いため待機列を作るのが難しいため場所を取るタイトルの出展が困難です。ところが、そんなハンデをぶっ飛ばしてひときわ注目を集めていたタイトルがありました。それが開発者さん個人の名義で出展していた「Wataru Nakano」さんの「箱だけのブルース」と、「宮沢卓宏」さんの「イセキクライマー」です。いずれも共通しているのは「コントローラーがリアル」なこと。どうリアルなのかというと、「箱だけのブルース」では本物のダンボールを動かして操作し、「イセキクライマー」では本当にロープを使ったコントローラーを動かすというもので、いずれもゲームの世界観にマッチしており、何よりプレイしている来場者の姿そのものが面白いという効果がありました。

■ボクはきょう野球拳で負けたので服がぜんぶなくなりました。
【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
「箱だけのブルース」は、野球拳で負けたため全ての服を失った全裸男性が、拾ったダンボールだけを身につけて股間を隠し、人目を忍んで自宅まで帰り着くアクションゲーム。そのコントローラーがこれ!

【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
本物のダンボール!多くの来場者にプレイされたためすっかりヨレヨレになっていますが、補修に補修を重ねどうにか全日程を完走したそうです。

【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
これの内側には赤外線センサーが取り付けられており、プレイヤーはゲーム中の主人公と同じように、ダンボールの中に入って両脇を持ち、それに身を隠すことでプレイします。プレイヤーがダンボールを持ち上げるとゲーム内の主人公も同じようにダンボールを持ち上げて歩き、プレイヤーが身をかがめてダンボールの中に隠れると主人公も隠れ…と完全に動きが連動しており、上手くダンボールに身を隠すことで通行人をやり過ごし、家までの道のりを歩きます。家までのゲーム内の距離は5Km。果たして無事家にたどり着くことができるのでしょうか?

【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
まずはダンボールを持ってスタスタと歩く主人公。ダンボールを持ち上げるごとに歩行速度は上がりますが、持ち上げ過ぎると股間が見えてしまい(ゲーム内ではモザイク表現)、うっかりそれを通行人に見られると警察を呼ばれて即ゲームオーバーになってしまいます。

【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」

【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
通行人をすれ違いそうになったらいち早く身をかがめてダンボールの中に隠れ、通り過ぎるまでやり過ごします。しかしそのタイミングはなかなかシビアで、ちょっとでも遅れると通行人に警察を呼ばれてしまいます。見た目に反してかなり難しいゲームでしたが、身長の低い子供は割とクリアできていたようでした。立つ→かがむを繰り返すゲームなので、身長が低い方が有利に働くのかもしれません。あと事実上何度もスクワットをやるようなものなので良い運動にもなりました。

■ニワトリになって垂直の壁を登れ!
【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
「イセキクライマー」は、輪っか状になったロープを両手で掴み、するすると回すように動かすことでゲーム内のキャラクターが遺跡の壁を登っていくアクションゲームです。遺跡の壁にはトゲがついた動くブロックなどトラップが配置されており、それをうまく避けて上を目指して登っていきます。

【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
ロープのコントローラーはセンサーでキャラクターの動きと連動しており、動かし続ければキャラクターは登り続け、動かすのをやめればキャラクターも止まります。画面上のステージではロープが途中で途切れてしまう部分もありますが、そんな時はロープの左右にあるボタンを押すことでキャラクターを左右に移動させることができます。この左右移動はトラップを避ける際にも使えるのですが、こちらもタイミングを上手く見計らわないとやはり即ゲームオーバーになってしまう難易度の高いゲームでした。

【TGS2018レポート】リアルなコントローラー(?)が面白い! 全裸男性がダンボールで裸を隠して進む「箱だけのブルース」と障害物を避けて崖を上る「イセキクライマー」
実際のゲーム画面はこちら。ブロックの動きを読み、動き出すまで待ってやり過ごすか、大急ぎで登って逃げ切るかをその時その時で判断しなければなりません。この画面はシングルプレイですが、筐体は2つあり2人での対戦プレイにも対応していました。

いずれも内容そのものはシンプルでしたが、リアルなコントローラーとのスムーズな連動と良い意味での難易度の高さが相まって、ついつい「もう1度やりたい」と思ってしまうゲームでした(待機列ができていたので1回でやめましたが)。何より子供の来場者が夢中でプレイしていたのが印象的で、他のプレイヤーがプレイしている光景も含めてその場全体が盛り上がっている様子は、まるでゲーセンの全盛期のようでした。これらは今後特に展開の予定はないそうですが、それはあまりにも勿体ない!ぜひまた他のイベントでも披露して欲しいと思いました。

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