いろいろな仮想空間にログインしてみた コラム

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」

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2D仮想空間「Habbo Hotel」の開発・運営会社であるフィンランドのSulakeが、同サービスと世界観を同じくするスマートフォン向け新作アバターアプリ「Hotel Hideaway」(iOS/Android)を先月中旬にリリースしました。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
Habboとは似ても似つかないデザイン。
なぜならフル3Dだから。

日本だとHabboと言えば「10年くらい前にあった懐かしいティーン向けアバターサービス」という印象かもしれません。しかし世界的には、最盛期に11言語に対応し150ヵ国以上から2億人以上ものユーザーを集めた世界最大級のアバターコミュニティとして知られています。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
懐かしの私のHabboアバター&マイルーム。結局頭に紙袋をかぶったまま終了してしまいました。

Habboの始まりは1999年、創業者のSampo Karjalainen氏とAapo Kyrölä氏が友達のバンドからファン向けのコミュニティサイトの構築を頼まれ、ただテキストでチャットや書き込みをするのではなく、自分の”アバター”を介してチャットできる8bit風のチャットルームを開発したのがそもそものきっかけでした。このチャットルームはバンドとファンの双方から好評で、2人は即事業化を決断し、早くも翌2000年8月に「Hotelli Kultakala」(フィンランド語で「金魚ホテル」)という名称でサービスを開始。さらに翌2001年にイギリスに進出し、英語対応と共にサービス名称を「Habbo Hotel」に変更したことを皮切りに次々と対応言語を増やしてグローバル展開を推し進めていきました。
ちなみにそんなHabboが唯一撤退した市場が日本。Sulakeは現地運営会社のHabboホテルジャパンを通して2003年3月よりHabbo Hotel日本語版を提供していましたが、当時の日本はガラケー全盛期。SNSもゲームも何もかもがガラケーで済んでいた時代にわざわざPC向けのアバターコミュニティで暇つぶしをするティーンは少なく、2009年に残念ながら撤退してしまいました。
そんな経緯があったせいか、今回ご紹介する「Hotel Hideaway」はリリース当初は日本にのみ配信しない所謂”おま国(お前の国には売ってやんねーよ)”状態でした。つい最近やっと日本のマーケットプレイスにも来たのですが未だに日本語は未対応。まあ分かりやすいUIなのでプレイに支障はありませんが。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
まず最初に自分のアバターを作成して名前を決めます。アバターのデザインはなんと5頭身!3頭身で角ばっていたHabboとは大違いです。

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で、アバターを作ると「これがあなたの部屋の鍵ですよ!」とホテルの一室を与えられます。Habboもホテルの一室に住んで様々なエリアや他のユーザーの部屋に遊びに行き交流するアバターサービスですが、これも全く同じ設定です。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
自分のホテルの部屋はこんなの。角度変更やサイズ変更も自由自在で、グリグリ動かして好きな角度・大きさで見ることができます。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
基本的な操作画面はこんなの。画面右下のアイコン群からアバターを着せ替えてカスタムしたり、アバターを動かしたり、感情を絵文字で表現したりします。頭身が増えた分表現できるアニメーションも増えており、両手足を動かしたり、ジャンプしたりとよりアクティブに動けるようになりました。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
画面右上のエレベーターのボタンをタップすると他の場所へ移動できます。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
サービスが始まってまだ一ヶ月程度なので行ける場所はこれだけ。いずれも公共エリアで、できることはアイテム購入と他のユーザーとのテキストチャットぐらい。ミニゲーム的なコンテンツはランダムにアイテムがもらえるルーレットやUFOキャッチャーくらいしかありません。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
ルーレットができるカジノ的なエリア。とりあえずチュートリアルクリアのご褒美でもらったゲーム内通貨を使ってルーレットを回し、アバターを着せ替えてみます。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
星の数がアイテムのレア度を示しているらしく、当然星4つのアイテムが当たる確率は低め。基本的にルーレットはミッション達成などでもらえる無料のゲーム内通貨で回しまずが、動画広告を視聴することでもも回すことができます。

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とりあえず新しい髪形GET!

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アバター用の服飾アイテムは髪形、トップス、ボトムス、靴でコーディネイトが完成するようになっており、一揃えコンプリートするとさらにご褒美がもらえるようです。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
とりあえず髪形だけ変更。

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もちろんショップで自分の好きなアイテムを買うこともできます。

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ただし購入アイテムはゲーム内通貨にせよ有料通貨にせよかなり高め。その分デザインが凝ってるのでプレミアム感はありますが、ログインし始めの頃はまだ手が出ません。とりあえず地道にミッションをこなしてレベルを上げてお金を貯めましょう。

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日々出題されるミッションを達成したり新しい買い物をしたりと様々なアクションを起こすとレベルが上昇していき、一定のレベルに達するごとにワールド内でできることや行ける場所が増えていきます。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
別の場所に行き顔のパーツを購入。顔のパーツを買うって要するに「美容整形」みたいなものですね。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
ちょっと面白いのが、自分のプロフィール欄にテキストを書く際に「スタンプ」で装飾できること。いずれこのスタンプも凝ったデザインや版権キャラクターのもとを販売する収益モデルになるのかもしれません。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
スタンプ機能は他のユーザーとのチャットにも利用可能。ここら辺はメッセージングアプリのノウハウが生かされている感じです。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
スタンプを選択するとそれがそのままチャットウィンドウに表示されます。

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こちらはビーチっぽい公共エリア。DJブースやソファ、椅子などのアイテムはタップすると自動的にアバターがそこに移動しアイテムごとに設定されたモーションを再生します。

第47回 あの「Habbo Hotel」が3D&スマホアプリになった?! Sulakeの新作アバターサービス「Hotel Hideaway」
こちらはカフェのような公共エリア。画面を拡大して見てみると、既にかなり凝った服飾アイテムを身に着けているユーザーもたくさん。課金してやり込んでいるのかも?

…とまあこんなサービスで、日本に例えるならアメーバピグやLINE PLAYとよく似ています。ただ現時点では自分のホテルの部屋をカスタムできる家具アイテムがどこにも見当たらず、部屋の模様替えはまだできないようですが、今後のアップデートで追加されるのではないかと思います。
日本語には対応していませんが、一般的なアバターサービスとそんなに変わらないUIなので、なんとなく触っていれば自然と利用方法は理解できるでしょう。そういえば昔Habboをやっていたなあ…なんて方や、お手軽に英語チャットを楽しみたい方、または興味のある方は是非試してみて下さい。

iOS版はこちら(無料)

Android版はこちら(無料)

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