やってみた コラム

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」

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【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」

この世にスマートフォンが出現する以前より、バンドやアーティストは度々プロモーションにゲームを活用してきました。それは「アドゲーム(Ad Games)」と呼ばれ、最初こそただ画面をポチポチするだけのカジュアルゲームでしたが、時代が進むにつれてそのクオリティは進化し、スマートフォン全盛期の現在ではプロモーション云々を抜きにして普通に遊び応えのあるタイトルが増えています。今回ご紹介する「Iron Maiden: ビースト レガシー」もその一つ。本作はイギリスの大御所ヘヴィメタルバンドのアイアン・メイデン(Iron Maiden)の公式スマートフォン向けRPGで、同バンドのニューアルバム「魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~」のリリースに合わせて2016年7月にリリースされ……たのですが、当時は日本向けに配信されないという所謂”おま国(お前の国には売ってやんねーよ)”対応で、今年9月にやっと日本語サポート付きで配信が開始されました。他の国・地域から1年2か月遅れってファンにとっては拷問みたいなものです。

本作の内容は、バンドのマスコットキャラであるエディ(Eddie the Head)が、未知の力によって分割されてしまった自分の魂を取り戻すため、これまでリリースされた音源のジャケットアートや世界観をもとにしたステージを冒険して敵と戦うターンバトル制アクションRPGです。もちろんゲーム内のBGMにはバンドの公式音源が使用されています。

…で、ゲーム自体は至って普通…というかかなりちゃんと作られていて良作なんですよ。ところが日本語翻訳が非常にビミョーなのです。

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
まずナビゲーター役の女性キャラ「透視能力者」の口調が一貫していません。チュートリアル時は力強い口調のタメ口なんですが、それが終わると急にですます調の丁寧語になります。どっちだよ!

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
バトルの内容は、キャラクターごとに設定されたスキルを選択し、敵の足元に表示されている二重の円がピッタリ重なり合うタイミングで画面をタップして攻撃するというもので、なんだか音ゲーのプレイ方法に似ています。

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
会心の一撃を加えて敵が気絶すると、削れた敵のHPゲージの分だけ自分のHPゲージに加算されて回復します。このルールはなかなか便利。

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
この敵キャラの名前の翻訳がこれまたビミョー。「信仰的な看守長」ってなんだよ。おそらくこれ、「狂信的」って翻訳した方がしっくりくるんじゃないでしょうか?(元のテキストでは”Cultist”)

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
自キャラが攻撃を受けると、その度に画面左上の「怒りゲージ」が貯まっていき、それが一杯になると「究極のスキル」という必殺技的なものを繰り出せるようになります。

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
一番最初に使える「Holy Smoke」(1990年リリースのシングル)版エディの究極のスキルは「鎖をブン回す」。これを敵にビターン!と打ち付けるといい感じに敵キャラのHPゲージが大幅に削れます。

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
見事勝利!バトルごとに3つのミッションが割り当てられており、これを満たすといろいろな報酬アイテムを入手できます。

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
一番最初のチュートリアル的なステージのご褒美アイテムはズバリ「魂の書」。これはガチャシステムで、「魂の書」にゲーム内通貨の「魂」を与えるとパーティに編成できる様々なキャラが飛び出してきます。ちなみに「魂」はゲームを進めていくとご褒美としてもらえますが、手っ取り早く課金で買うことも可能。魂を金で買うって何かの皮肉ですかね?

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
出てきたのは星2つの「死なない連合軍ソルジャー」。この名前もまた…

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
一番なんだコリャと思ったのは、頭にくちばし型のマスクをかぶり、背中に羽が生えているかっこいいデザインの女性キャラの名前が「性悪女」というやつ。もう名前で台無しです。ここまできたらわざとビミョーな翻訳にしてるんじゃないかと勘繰ってしまいます。

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
とりあえずガチャから出てきたキャラのうち星2つ以上の死なない連合軍ソルジャーと性悪女をパーティに加えて進むことにします。次の敵は…

【やってみた】ビミョーな日本語翻訳!でもそれがいい! ヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」の公式ゲーム「Iron Maiden: ビースト レガシー」
日本的にヤバい翻訳になってるだろこれ。
だいたいこいつ、オウムじゃなくてフクロウかミミズクっぽい頭だし。

…とまあこのように翻訳がビミョーなもんで、私のTwitterのタイムライン上では誰も「ビーストレガシー」と本来のタイトル名を書いておらず、みんな「メイデンのクソゲー」と書いています。ゲーム自体は真っ当でやり込み要素もあり決してクソではないのですが。

なお、アイアン・メイデンが好きで歴代アルバムも聴いているという人はすぐにこの世界観を理解できるだろうし、むしろプレイし続けているうちに徐々に妙ちくりんな翻訳がクセになってきますが、そうでない人は本当に何から何まで意味不明だと思います。そもそもエディって誰だよって話ですよね。とりあえずアイアン・メイデンのファンの方およびメタラーの方は是非プレイしてその変な翻訳のテイストをチェックしてみて下さい。ダウンロードは無料です。

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