以前ご紹介した際、センスの良いスチームパンクな美麗グラフィックが大好評だった謎解きアクションゲーム「Steampunker（スチームパンカー）」を手掛けたポーランドのインディゲームディベロッパーのTelehorseが、最新作「Steamkraft（スチームクラフト）」をリリースしました。
過去記事：
【やってみた】スチームパンク＋クトゥルフ神話なんて最強過ぎるだろ！芸術レベルのiPad向け謎解きゲーム「Steampunker」
この「Steamkraft（スチームクラフト）」はTelehorseの2作目のモバイルゲームで、フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの作品世界をイメージした海底・空・宇宙のステージを出来る限り遠くまで進むエンドレスラン系アクションゲームです。世界観やストーリーは前作「Steampunker」と繋がりはありませんが、本作のアートワークも徹頭徹尾スチームパンク！さらに全編日本語にも対応しています。
一番最初は海ステージで乗り物は潜水艦の「ノーチラス」。
前のステージで指定の距離を進むか課金して「ゴールデンキー」を購入すると次のステージと乗り物が開放されます。2つ目のステージは空で乗り物は足こぎ式の飛行船の「アルバトロス」。
その次も空ステージで乗り物は気球の「ヴィクトリア」。
次はいきなり宇宙で乗り物は宇宙船の「発射する装置」？ ちなみに今年末までに計6ステージになるようアップデートも予定しているとのこと。
こちらが課金アイテムのゴールデンキー。本作は買い切り有料アプリだった前作と違い無料アプリですがアイテム課金制が導入されています。とは言えそんなにガツガツしておらず、スチームパンクのレトロで重厚な雰囲気を損ねないよう配慮されているので安心です。
カウントダウン表示も凝ってます。操作方法は、画面をタップしてただ乗り物を上下に移動させるだけ。たったこれだけのシンプルなゲームですが、これがやってみるとなかなか難しかったりします。
海ステージの主な障害物は機雷で、ぶつかるとダメージとなり3回ぶつかったらゲームオーバー。ステージの途中に現れる「気泡」を取るとシールドになりぶつかってもすぐにはカウントされなくなります。スタート時は最初からシールドが効いている状態です。
機雷って海底に設置されているものだからずっと上に行けばいいんじゃね？と思って上昇したら、海面に浮かんでいる機雷もあり見事にぶつかってしまいました。
海底、海面だけでなく真ん中にもまんべんなく機雷が配置されています。
はいアウト！ゲームオーバーの時は赤い炎が出ます。
それにしても、海面付近と海底では水の色が違ったり、海底のサンゴの様子もちゃんと描写されていたりと相変わらずグラフィックが凝っています。まるで画集のよう。
何回か挑戦してやっと指定の距離を進み次のステージが開放されました。
次は空で自転車を動力とする飛行船（？）に乗りますが、基本的に操作方法は変わりません。ここでの敵は前方から飛んで来る「メカカラス」で、ステージの途中に現れるテスラコイルに近づいてシールドをチャージします。それにしてもニコラ・テスラってなんでスチームパンク作品でしょっちゅうネタにされるんでしょうね？
これがシールドをチャージできるテスラコイルです。モチーフはニコラ・テスラが作った無線送電の実験装置「ウォーデンクリフ・タワー」ですね。
この空ステージでは、ギリギリ下まで行くと町並みが見え、ギリギリ上まで行くと雲の上まで昇り月を見ることができます。
敵のメカカラスのデザインもめちゃくちゃカッコ良いのですが、プレイに集中しなければならずゆっくり鑑賞できないのが残念なところ。
ゲームとしては非常にシンプルですが、見ての通りアートワークが秀逸で光の加減や火、電流の発光の表現も美しくとても見応えがあります。特別ゲーマーじゃなくてもスチームパンカーなら絶対に大満足できるレベルのタイトルです。課金しなくても十分遊べるので是非お試しあれ。