やってみた コラム

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」

投稿日:

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」

Yet It Moves」は”ちぎり絵”のコラージュのようなグラフィックが特徴的なアクションパズルゲームです。2009年にSteamにてPC版がリリースされ(980円)、翌2010年にWiiウェア版も提供開始。さらに今年1月にDeNAのパブリッシングのもとiOS版もリリースされました。あまり知られていませんが、DeNAは海外の優れたインディーゲームをスマートフォン向けに移植する活動を行なっています。

関連記事:
カナダのインディゲームディベロッパーのEden Industries、グローバル版DeNA(旧Mobage)にてPC向けゲーム「Waveform」のiOS版「Wavefront」をリリース
オーストラリアのインディゲームディベロッパーのManic Game Studios、グローバル版DeNAにてPC向けゲーム「Critical Mass」のiOS版「Polyform」をリリース

本作はオーストリアのゲームディベロッパーのBroken Rulesが提供しているタイトルで、開発のきっかけはウィーン工業大学でコンピュータサイエンスを学ぶ学生だった開発チームが、授業の課題として2Dゲームを作るように言われたのが始まりだったとのこと。しかし当時のチームにはグラフィックが得意な人が誰もおらず、苦肉の策として「2D」という制限を逆手に取り手描きの絵と紙や写真をちぎって貼り合わせた”ちぎり絵”をそのまま使用したことで、唯一無二の独創的なゲームになったそうです。プロトタイプ版は2007年のIndependentGames Festival Student Showcaseで優勝し、同年のEUROPRIXのTop TalentAwardにもノミネートされ、さらに2007年のE3 Independent Games Showcaseと2008年のIndieCade Open Satelliteにも選出されるなど既に様々なアワードで高く評価されています。

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
ちぎり絵グラフィックはプレイ画面だけでなくゲーム内の全てに於いて徹底的に使用されています。チャプターを示すウィンドウまでちぎった紙の質感そのまま!

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
ゲームの内容は、ステージ自体をぐるぐると回転させながらキャラクターの進む方向を決めてゴールを目指すというもの。ステージを回転させると重力の向きも変わり、キャラクターはもちろんステージの仕掛けも重力の物理に従って動きます。プレイヤーはステージをどう回転させてキャラクターを着地させ、どの方向を目指すのかを考えながらゴールを探さなければなりません。一応ゲームの説明文には「横スクロール系アクションパズルゲーム」と書いてありますが、実際にプレイしてみると、ステージのどの方向が「横」になるのか?そもそも「横」の概念とは?が分からなくなるくらい全方位に移動しまくるゲームであることが分かります。

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
操作自体は簡単で、画面を長押しするとキャラクターがその方向にダッシュし、ダッシュ中にタップすることでジャンプします。ステージはドラッグで回転させることができ、回転中はキャラクターの落下と移動が一時停止するので方向を熟考することができます。ちなみにキャラクターも鉛筆で殴り書きしたような、お世辞にも上手いとは言えないイラスト手描きの絵そのままで何とも言えない”味”があります。本当にグラフィックが得意なメンバーがいなかったんだなあ…。そこそこ進むと、キャラクターの”分身”がゴールの方向を指差して教えてくれるので、まずは分身を見付けることを目指しましょう。この分身はステージの「セーブポイント」も兼ねています。

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
たまに大きな岩のようなものが転がってきたりと、行く手を阻むギミックや障害物も多数あります。

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
ギャー!!高いところから落下し過ぎて叩きつけられたり、障害物やギミックにやられたりするとキャラクターの体はバラバラに砕け散ってゲームオーバーになってしまいます。素朴なグラフィックな分だけ余計にグロいような…。死ぬとその地点から最も近いセーブポイントまで戻されますが、スタミナ制ではないので何度でも好きなだけ再チャレンジできます。

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
これ(上)とかこれ(下)とかどうやって進むんだ!90°~180°移動しなきゃならないだろ!と思いますが…

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
本当に90°~180°ステージをドラッグして動かすより他にありません。バラバラ死体にならないようにそ~っと着地点を見極めてキャラクターを慎重に移動させます。

【やってみた】紙を使った”ちぎり絵”そのままの質感を生かした360°アクションゲーム「Yet It Moves」
なお、ステージ内にある黒い部分に触れても死にます。ここは奈落の底らしく、キャラクターがここに触れるとブラックホールのようにス~っと吸い込まれていきます。

グラフィックが特徴的ないわゆる「雰囲気ゲー」というのは得てして「死にゲー」であることが多いですが、ぶっちゃけ本作も明らかに死にゲーです。何度もバラバラ死体になりながらステージの構造を覚えて正しい道筋を見付ける感じ。それでも紙のテクスチャやシワ、ちぎった断面の質感が面白いのでアート作品を鑑賞する感覚で楽しめるので、iPhoneよりはiPadの大きな画面でのプレイをオススメします。

-やってみた, コラム
-, , , ,

Copyright© vsmedia , 2021 All Rights Reserved Powered by STINGER.