オーストラリアのスマートフォン向けゲームアプリディベロッパーのHalfbrickが、同社が提供するゲームアプリ「Fruit Ninja」を中国のTencentが提供するメッセージングアプリ「WeChat(中国名:Weixin[微信])」のゲームプラットフォーム「WeChat Game」向けに提供している。
「Fruit Ninja」は飛んでくる様々な果物を刀で切り刻んで行くアクションゲーム。2010年にiOS版がリリースされ人気となり、以降Android版、NokiaのOvi app版、Whindows Phone版、Kinect版などありとあらゆるプラットフォームに移植され、全世界で3億ダウンロードを突破している。
オリジナルの「Fruit Ninja」は100円(0.99ドル)の有料アプリだが、WeChat版は基本プレイ無料のアイテム課金制で、タイトルも「水果忍者腾讯版」と中国語に翻訳している。またゲームの細部も中国のユーザー向けにローカライズされており、WeChatユーザー同士でランキングを競い合ったりアイテムを送り合う独自機能も追加されている。
WeChatでは今年7月より独自のゲームプラットフォーム「WeChat Game」のテストを開始し8月より中国国内にて先行提供しているが、モバイルゲーム系メディアのPocket Gamerによればローンチ後の最初の1ヶ月で1600万ドル(約16.5億円)の収益を上げるほど好調だという。今後はさらに「Plants vs Zombies 2」「Wolf Moon」「Temple Run 2」もWeChatにて提供予定とのこと。