IBMリサーチとNokiaリサーチセンター、フィンランド技術研究センターが共同でOpenSimとAR(オーギュメンテッドリアリティ:拡張現実)を組み合わせたプロジェクト「Augmented Collaboration in Mixed Environments (ACME)」を行っている。
フィンランド技術研究センターは約3000名の職員が在籍する北欧地域最大の国立研究所で、フィンランドの技術水準を向上させるための研究・技術開発を行っている。
「Augmented Collaboration in Mixed Environments (ACME)」は、離れた場所にいる人同士がそれぞれOpenSimとAR用のヘッドマウントディスプレイを使用し、まるでアバターと現実の人間が同じ空間にいるかのようにコラボレーションできるようにした技術。ヘッドマウントディスプレイを装着するとOpenSimのアバターがその場に等身大で表示され、リアルタイムで一緒に作業することができる。OpenSimにログインしている人からは、別の場所にいる人はアバターとして表示される。ヘッドマウントディスプレイとアバターは完全に連動しており、首の向きなど体の動きもそのまま伝えることが可能。
IBMとNokiaはこのプロジェクトに追加資金を投入しており、今後も共同で研究・開発を行っていくという。