フレパー・ネットワークス株式会社が、同社が独自に開発を進めている3D仮想空間のプラットフォームのバックエンドシステムに日本アイ・ビー・エム株式会社が提供する「IBM System z10(TM)」を採用したと発表した。サービス自体は来年開始する予定だという。
同社は2003年より独自に3D仮想空間の研究開発及びシステム構築を進めてきたとのことで、精巧な街並みに多くの人物を登場させ、ユーザー同士のコミュニケーションやショッピング、仕事などリアルと同様の世界を再現するという。そこで発生する大量の情報やデータを処理するには高いパフォーマンスでスムーズに実行できるシステムが必要となり、「IBM System z10(TM)」を導入したとのこと。
「IBM System z10(TM)」は、2008年2月に発表された、IBMの最新型オープン・メインフレーム。4.4GHzクアッドコアテクノロジーを採用した最新のCPUを搭載し、従来機種に比べ最大1.7倍のパフォーマンスを発揮するとともに、従来の3倍のメモリーを搭載することで、より大量のトランザクション処理を可能にしている。また、ひとつの筺体内で部品やネットワーク・チャネルの冗長化を実現することで、システム全体の可用性を高めており、システムを停止することなく部品の交換や追加といった保守作業を行えるため、システムの停止時間を最小化することが可能となる。
同社では今後、3D仮想空間のデータ管理システムに加え、これまでにサービスを開始している複合型デジタルキオスク端末による動画配信サービスや広域負荷分散ストレージサービスのユーザー・データ管理システムについても、この「IBM System z10(TM)」に統合を進める予定だという。
フレパー・ネットワークス株式会社
http://www.freparnetworks.co.jp/
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