ICTアドバイザリ企業のGartnerが、仮想世界サービスについてレポートを発表、クライアントソフトの安全性などを指摘し企業が仮想世界を利用するには十分な注意が必要と警告した。
アナリストでGartner副社長のSteve Prentice氏は、「企業が仮想世界で直面する危険は深刻であり無視できない」とし、問題を以下の5つのカテゴリー
1.セキュリティリスク
2.人物認証とアクセス管理
3. 守秘性
4. ブランドと評判の危機管理
5. 生産性
に分類。
現時点で仮想世界サービスはクライアントソフトが高い頻度でアップデートされており、他のアプリケーションの制御が難しくなる。さらに新規のアカウントを無料で簡単に作成できるため、ユーザーが多くの複数アカウントを所持しているのでアバターから利用者を特定するのが非常に困難になっていることも指摘。企業がユーザーと協力しようとする場合に深刻な影響を及ぼすと分析している。
また、細心の注意を払って仮想世界を利用しなければ、ブランドイメージを重要視する企業はユーザーから悪評にさらされイメージ低下につながる恐れもあるとしている。