「Shadowmatic」は、謎の形をした3Dのオブジェクトを指でくるくる回転させて「影絵」を作り、その形のモチーフを当てるスマートフォン向け”影絵当て”パズルゲームです。オブジェクトだけでなく画面全てがハイクオリティな3DCGで構成されており、アンビエントなBGMもクールで雰囲気ゲーとしても素晴らしいタイトルです。
まずは簡単なチュートリアルステージでゲームの流れを覚えます。最初に意味不明なボコボコな形をしたオブジェクトが画面上に現れますが、これだけではサッパリ何がなんだか分かりません。早く正解を見付けるコツは、オブジェクトそのものよりも壁に投影された「影」に注目することです。
指一本でオブジェクトをありとあらゆる方向にくるくる回して形を探していきます。しばらく試行錯誤していると、突然あっ!という瞬間に出くわし「形」が見えてきます。正解に近づくと画面下のドットが発光するのでそれを目安にして下さい。
ご覧のとおりこれの正解は「うさぎ」でした。正解するとオブジェクトに柔らかな光が当てられるのですが、この瞬間が思わず息を呑んでしまうほど美しく開発者のセンスの良さを感じます。
ステージを1つクリアすると次のステージが開放されます。このステージ進行も光と影を強調した演出で美しい!
次は角ばった形状が印象的なオブジェクトです。これはどう見ても生き物ではなさそう。びよ~んと伸びた謎の2本の線にヒントがありそうですね。
で、しばらくくるくる回していると…あっ!
ティーポットでした。謎の2本の線は取っ手の部分だったんですね。それにしてもこんな複雑な形状のオブジェクトがティーポットを表していたとは意外でした。正解した時の意外性もこのタイトルの魅力の一つです。
ちなみに私が序盤で苦戦したのがこちら。なんだか足っぽい突起がいくつか出ていますが、この状態ではサッパリ分かりません。
しばらくこねくり回していたら……魚になりました!しかしこれではまだ正解ではないようです。
逆でした。正解・不正解には上下の向きもあるから厄介です。なお、オブジェクトの動かし方は横軸回転が指1本、縦回転は2本指でという直感的なものでとても分かりやすいです。
他にも、こんな複雑な形状が「空手家」だったりと意外性のあるステージが続きますが、これでもまだチュートリアル的な初心者向けステージです。
次に待っているのは複数のピースで構成されたステージ。これがもう激ムズ!1つだけでも頭を使うのに2つのオブジェクトの重なり具合まで考えなければならないのですから。
こういうシンプルなものほど角度を合わせて2つの影を重ねるのが難しかったりします。なかなか真っ直ぐにならない!
こうしてステージをこなしていくと、どんどんコースが分岐して様々な背景のステージが登場します。
こちらは子供部屋をイメージしたステージで、そのモチーフどおり玩具やベビーカーなど子供に関連した問題が出題されます。
こちらは自然の岩に影を投影するステージで動物の問題が出題されます。これはオブジェクトの柄にヒントがありそうですね。
本作を開発したのは意外にもゲーム会社ではなく、アルメニアに拠点を置くアニメーションスタジオのTriada Studio。美しいグラフィックやセンスの良い演出にも納得です。ただ残念なことに現時点ではiOS版しかリリースされておらずAndroid版は提供されていません。Android版も出したら絶対売れると思うんですがね…。アプリのダウンロード価格は360円です。