レースゲームをはじめ端末の傾きセンサーを利用したスマホゲームは数あれど、「端末を傾けて落石を操作し山間の村を破壊する」ゲームは世界でもおそらくこれだけでしょう。
ニュージーランドのモバイルゲームディベロッパーPikPokが開発・運営する「Giant Boulder of Death」は、端末を左右に傾けて巨大な落石を操作し山間の村を破壊しまくる気分爽快鬼畜バカゲーです。デコボコした急勾配の斜面を転がって村人や動物、建物をはね飛ばしてスコアとコインを稼ぎつつ、トゲのついた落石防止柵や機雷を避けてできる限り長く転がることを目指します。ゲーム自体は非常にシンプルですが「人間や動物をはね飛ばすと高得点」という鬼畜ルールが楽しく、ゲーム終了後に謎のテンションのヨーデルが再生されるのもいい感じにバカで好感が持てます。
ゲームは山の頂上からスタートします。最初にはね飛ばせるオブジェクトは木しかありませんが、下に行くに従い少しずつオブジェクトや障害物が増えてきます。
村人や登山客、兵隊、雪男、家畜類は高得点なので見つけたら積極的にはね飛ばしていきます。家のような大きな建物は最初は破壊できませんが、落石を強化することで壊せるようになっていきます。
ただしトゲの付いた落石防止柵は当たるとミスになり落石が砕け散ってしまうので、左右に避けるか画面タッチでジャンプして避けましょう。
機雷はある程度自走するので動きを読んで避ける必要があります。
あと何気に危険なのは大地の裂け目(画面右に見えるやつ)。これも落ちてしまうと即ゲームオーバーになってしまうので、うまく端末を左右に傾けてはまらないように落石を操作しなければなりません。
一定距離を走行すると画面左のゲージが貯まり、満タンになるともはや落石とは何なのか見失うほどの無敵状態になり何でも破壊できるようになります。こうなると大地の裂け目に落ちない限りどんな人・物も破壊できるので、落石防止柵や大きめの建築物などを狙うとハイスコアを獲得しやすくなります。
本作のゲームモードは1つだけですが、特定の建物やキャラクターをはね飛ばしたり、指定のスコアや走行距離を目指したりと目標が設定され飽きないような工夫が為されています。目標をクリアするごとに破壊可能なオブジェクトが少しずつアンロックされ、それが図鑑に登録されていきます。
これが図鑑。破壊可能なオブジェクトはそれぞれレアリティが異なっており、図鑑をコンプリートする収集要素も楽しめます。
ゲームで稼いだコインを使って落石のジャンプ力やスピードをアップグレードすることも可能です。初期状態では落石のジャンプ力が小さいため、どうしても防止柵や機雷にぶつかってしまうことが多いので最初のアップグレードは「ジャンプの高さ」がオススメです。
さらに課金通貨のダイヤを使ってクリスマスやバレンタインなどの特別な落石をアンロックすることもできます…って、もはやこれは落石なのか?
ダイヤは課金しなくてもゲームのコース上でGETしたり目標をクリアしたり、広告の動画を見ることでも入手可能。私は今の季節にピッタリなハロウィンカボチャの落石をアンロックしてみました。
ハロウィン落石が転がっているところ。なんだかカボチャというより皮を剥いた後の柿が転がっているような…
本作はシンプルなカジュアルゲームですが、その分手軽に遊べ、しかもついつい何度もプレイしたくなるハマり度の高いタイトルです。そしてゲーム自体もさることながらBGMのバカさ加減が秀逸!何かあるごとに伸びのある声で”ヨロレイヒ~"とヨーデルが再生されるシュールな面白さは体験してみないと分かりません。ダウンロード無料&課金システムのF2Pタイトルなので是非試してみて下さい。