モバイルアプリのアナリティクスとインテリジェンスデータの提供を行っているAppAnnieが、2015年第3四半期のアプリ市場動向を分析した「アプリ市場動向レポート：App Annie Index 2015年第3四半期」を発表した。
このレポートは、インド、インドネシア、ベトナムのような新興市場がアプリ市場の成長を牽引する重要な成長地域であること、中国のモバイルゲーム業界が未だ成長中であることを明らかにした内容となっており、巻末にはカテゴリー別利用状況ランキングやカテゴリ別ダウンロード数&収益ランキング、国別ダウンロード数&収益ランキングも収録されている。レポート全文は無料で公開されており（英語）、こちらよりダウンロードできる。レポートの主な要点は以下のとおり。
・新興市場の成長は、インドと東南アジアにおける低価格スマートフォンの普及が後押し
これらの地域ではスマートフォンを初めて購入する層も増加しており、中でも50ドル以下のスマートフォンが人気です。 新興市場に進出を考える日本のアプリパブリッシャーは、低価格市場の新しいユーザー層を狙うことで、競争から抜け出すチャンスを得られるかもしれません。
・インドのGoogle Playでは、セキュリティ、ソーシャルネットワーク、メッセージングアプリが人気を獲得
インドでは360 Mobile Securityなどのセキュリティアプリと、ファイル共有ユーティリティのSHAREitなどが、ダウンロード数の成長に大きく貢献しました。 また、FacebookとWhatsApp Messengerも、ダウンロード数の増加を支えており、これらのアプリの人気は、Google Playのインドにおける成長が、スマートフォンを初めて手にするユーザーによるものであることを示唆しています。
・中国のiOS App Storeでは 、ゲームが収益の増加を、ソーシャル動画アプリがダウンロード数の増加をそれぞれ牽引
ソーシャル動画アプリでは、iCast ShowとMiaoPaiがダウンロード数の成長に大きく貢献。 動画アプリに加え、タクシー予約アプリのDidi Dacheも目覚ましい成長を遂げ、Uberと覇権を争っています。 ゲームアプリでは、Tencentの人気IPをベースとしたThe Legend of Mir 2とThe King of Fighters' 98 Ultimate Matchが収益の成長に大きく貢献しました。