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携帯向けアバターSNSをモチーフにした山田悠介さんの小説「アバター」

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ホラー小説「リアル鬼ごっこ」でデビューし、「@ベイビーメール」「親指さがし」「パズル」「オール」「モニタールーム」などの話題作を刊行する若手作家・山田悠介さんの”アバターSNS”を題材とした最新作です。

クラスで一番地味な女子高生・阿武隈川道子は、レアなアバター用の服飾アイテムを持っていることでクラスに君臨するいじめっ子に半ば強制的に携帯用アバターSNS「アバQ」に登録させられます。最初は嫌々だったものの、道子は徐々に仮想アイテム集めとアバターのカスタムにはまっていき、そのための仮想通貨欲しさに援助交際や殺人まで犯すようになる―。
おそらく著者は既に現実にある多くの携帯用アバターSNSを参考にしていると思うのですが、文中に登場する「運営メール」やアイテムの名称・形状、コメント書きこみの文面など、SNSの描写が細かくリアルなのが印象に残りました。また最初はアバターを「ただの着せ替え人形」としか思っていなかった道子が、ハンドルネームを決め、アイテムショップで様々なアイテムを見、限られた金額の中から購入するアイテムを選択する一連の過程を通して、確実にアバターを「自分の分身」と認識していく描写は、何かしらのアバターサービスや仮想空間を日常的に利用している人なら共感できるのではないでしょうか。
後半に進むにつれ集団リンチや放火、死体損壊(死体隠匿)、殺人と陰惨なシーンが続くのですが、ホラー小説というよりは純粋なエンタテインメント小説として表現されているので、あまり重くならずにサクサク読み進められます。
なお、この作品は現実にあるアバターSNS「大集合NEO」とのコラボレーションを行っており、まさに作中で描写されていたような”激レアアイテム”の提供やアバターのコーディネイト大会が行われています。くれぐれも作中の道子のようにはまり過ぎないようご注意下さい。コラボの詳細はこちら

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