今後はオーストラリアからセカンドライフにログインすることが不可能になるかもしれない…そんなおかしな”オンライン規制”をオーストラリア政府が推し進めている。
6月24日(水)、オーストラリア連邦政府は連邦格付法による「15歳未満禁止」のレーティング基準に格付けされる全てのゲーム及びそれに関するWebサイトへのアクセスを遮断する検閲方針を発表した。この方針を推し進めている同国スティーブン・コンロイ通信相のスポークスマンの発表によると、検閲対象となるのは店頭で販売されているゲームだけでなく、オンラインゲームやWebベースのFlashゲーム、それらを紹介するゲームサイトも含まれるという。この規制は15歳以上のオーストラリア国民にも適用されるとのこと(ちなみにオーストラリアのオンラインゲーマーの平均年齢は30歳)。
この動きに際し、オーストラリアの仮想世界ニュースサイト「The Metaverse Journal」ではコンロイ通信相に対するオープンレターを公開した。尚、コンロイ通信相は昨年初めにオーストラリア国内における全面的なインターネット検閲の導入を発表しており、イギリスのISP業界団体によりその年の「インターネットの悪者賞」候補者に指名されている。また言論・報道の自由を掲げるジャーナリストによる非政府組織「国境なき記者団」は、”乱用につながる可能性のあるネット検閲を行っている国”としてオーストラリアを「監視対象」に挙げている。
「The Metaverse Journal」のオープンレター全文はこちら
http://www.metaversejournal.com/2009/06/25/an-open-letter-on-virtual-worlds-for-senator-conroy/
Fairfax紙の記事
http://www.smh.com.au/digital-life/games/web-filters-to-censor-video-games-20090625-cxrx.html
国境なき記者団公式サイト(英語)
http://www.rsf.org/