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【3Dフォーラムレポート】セカンドライフで立体視映像を作ろう!「flovel japan」SIMでの試み

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9月15日(月・祝)、東京大学本郷キャンパスの福武ホールにて、「3Dフォーラム:第85回研究会」と合同で「メタバース(3D仮想世界):フォーラム第1回研究会」が開催された。
「3Dフォーラム」は、どちらかというと3D映像・画像や立体視、VR技術についての研究発表なので、3D仮想世界とは「当たらずも遠からず」といった関係ではあるのだが、最後の講演でセカンドライフ内で立体視映像を製作する実証実験が紹介されたのでとり上げてみたい。

登壇したのは早稲田大学大学院国際情報通信研究科の柴田隆史氏。「セカンドライフにおける立体視コンテンツの利活用」と題して講演を行った。
【3Dフォーラムレポート】セカンドライフで立体視映像を作ろう!「flovel japan」SIMでの試み
【3Dフォーラムレポート】セカンドライフで立体視映像を作ろう!「flovel japan」SIMでの試み
氏は早稲田大学大久保キャンパスを模したSIM「flovel japan」内に、3D撮影システムや3Dスタジオ、シアターなどを構築し、「両眼視差」を利用した立体視で見るマシネマを製作する試みを行っている。
「両眼視差」とは、右目の左目で見える像の”位置”あるいは”視方向”における差異のこと。実世界でこの両眼差異のある映像をそれぞれ撮影するには、細かい位置やアングルの調整が必要になり非常に難しく手間暇もかかる。しかしセカンドライフならば工夫次第で比較的簡単に撮影することが可能になるという。
【3Dフォーラムレポート】セカンドライフで立体視映像を作ろう!「flovel japan」SIMでの試み
上記の写真のように、アバターを2人並べ、それぞれを一人称視点(マウスルック)にして撮影すればアバターの目線をそのまま「両眼差異」として表現することができるうえ、左右の映像を撮影するための2台のカメラも簡単に用意することができる。同研究では、左目用映像を撮影するアバターと右目用映像を撮影するアバターが1台の車に乗って立体視コンテンツを撮影する仕組みを考案したとのこと。
【3Dフォーラムレポート】セカンドライフで立体視映像を作ろう!「flovel japan」SIMでの試み
【3Dフォーラムレポート】セカンドライフで立体視映像を作ろう!「flovel japan」SIMでの試み
こうして製作された立体視マシネマは、SIM内にあるシアターで交差法による裸眼立体視(寄り目にして視点を交差させる方法)で観ることができる。立体映像の呈示方法はこれまでにも様々なものが試されてきたが、実世界のスクリーンやモニターでは各々の見る位置によって角度がついて映像が歪んでしまう。そこでセカンドライフ内のシアターは、アバターが椅子に座るとスクリーンが全画面表示されて立体視コンテンツが再生されるよう設定、誰でも同一の条件でマシネマを視聴できるようにしたという。
立体視コンテンツに限らず、実世界で映像を撮影する際にはロケーションやスタッフなど様々な問題が付きまとう。しかし仮想世界を活用すれば、ちょっとした工夫で実世界では難しい撮影も簡単に行うことができる上に、現実では表現不可能な演出も低予算・短時間でできてしまう。
尚、同講演で紹介された「flovel japan」SIMには誰でも入場できるので、興味のある人はシアターで上映されている立体視マシネマと共に撮影環境もチェックしてみよう。
「flovel japan」SIMへテレポート:
http://slurl.com/secondlife/flovel%20japan/128/128/22
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