「Evil Cogs」はGothic&Steam Punkな陰鬱としたステージを進んでいく縦横スクロールのAndroid向けアクションゲームです。画面の手前にあるオブジェクトとトラップが真っ黒で、その後ろに背景が描かれているという雰囲気ゲーによくありがちなデザインですが、前述のように作風がGothic&Steam Punkなので1つ1つのステージが非常に美しく視覚的にも楽しめます。またトラップの種類も様々でゲームも自体もやり応えがあり、アート性とゲーム性を上手く両立しているタイトルです。
主人公は画面中央に見える発光する歯車状の謎の生き物。これを画面の左右をタップすることで操作し、各ステージをゴールを目指して進んでいきます。ステージは洞窟状になっており、地面（？）や天井（？）からは様々なオブジェクトやトラップが飛び出ています。歯車の凹部分に乗っかって歯車の動きに合わせて移動することもあれば…
画面の連続タップで浮遊し続け邪魔なオブジェクトを押しのけることもあり…
逆に先程は邪魔だった鎖をクッション代わりにして鋭利な回転ノコギリの刃から避けつつ下のルートに降下することもあります。ステージには触れたら即ゲームオーバーになってしまうトラップもたくさんありますが、それを示すものは一切なし。全部真っ黒に塗りつぶされているので、無害なオブジェクトか、即死確実なトラップなのか初見ではなかなか判別できません。これは何度も死んでリトライすることで覚えるしか手立てはなし。これもまた雰囲気ゲー＝死にゲーのパターンです。
回転ノコギリやプロペラといった機械じかけのトラップ以外にも、巨大な昆虫の爪のような生き物系トラップもあるので要注意です。繊細でキレイなグラフィックだな…と見とれていると一瞬でグサっとやられます。それらに加え、むき出しの配管から急に蒸気が吹き出して目隠しされることもあり。ただしゲームオーバーになっても一番近いセーブポイントから何度でもリトライ可能なので、スタミナを気にせず何度でも遊ぶことができます。
このように無機物と有機物が融合したような美しいシーンが続くのですが、トラップがありすぎてなかなか落ち着いて鑑賞することができないのが玉にキズです。
歯車だらけでどうやって進めばいいんだ！というステージもありますが、歯車それぞれの回転方向と進むべきコースを”読む”ことで歯車の流れに乘り脱出します。
光の柱の上昇気流（？）に乘って楽に移動できる箇所もありますが、そういう時は決まって放電が行く手を阻みます。放電タイミングを計って素早く上方に移動しましょう。
上手く放電トラップを避けて移動に成功！
ある程度進むと昆虫のような生き物があらwれ次のステージに連れていってくれます。
先に進むと脈を打つように規則的に動く肉塊まで登場します。この世界観は一体何なんでしょうか？
なお、スタートページで「noise」にチェックを入れると、古いフィルム映画のようにノイズや劣化の表現が画面内に入りさらに陰鬱と退廃の雰囲気が増します。
残念ながら現時点ではAndroid版のみでiOS版はリリースされていませんでした。iOS向けにリリースしても絶対人気出ると思うのに…。ということでAndroidユーザーの方でこの作風が気になった方は是非試してみて下さい。