株式会社クオークが、撮影したその場・その時間に写真を記録できる世界初のiOS向けAR(拡張現実)写真アプリ「タイムマシンカメラYesterscape(イエスタースケープ)」をリリースした。ダウンロードは無料。
「タイムマシンカメラYesterscape」は、端末のセンサーを活用してユーザーの写真を撮影した位置と時間の両方に関連付けて配置し、閲覧できるようにしたカメラアプリ。ユーザーはその場所に行けばいつでもその写真を、まるで過去に開いた窓を覗き込むかのように体験することができる。また、公開されていれば他の人の写真や歴史的写真も見ることが可能。写真が撮影された位置の情報だけでなく方向や傾き、画角なども取得し、さらにそれを時間と組み合わせることで現実の空間の上に重ね合わせて表示できるのが特徴で、さらに地理的、時間的距離を指定する独自のUIで特定の時間と距離内にある写真だけを表示させることもできる。なお、写真は家族だけ、友達だけ、自分だけなど誰に見せたいかを指定でき、写真はクラウドに保存されるのでデバイスを新しくしても写真データを失うことはない。利用にはアカウント登録が必要だが、FacebookやGoogleなど外部SNSのアカウントとも連携している。
同社では歴史的な写真の共有やロケ地巡り、アニメなどの聖地巡りなどでの利用を想定しているとのこと。既に2008年、2010年に特許出願しており(審査請求中)、今後はAndroidや一般カメラ向けに開発も行なっていくとしている。