株式会社日建設計と建築VRを展開する株式会社ジオクリエイツが、VRを使用した仮想地震心理評価システム「地震体験 VR」を共同開発した。
「地震体験 VR」は、ユーザーがVR内で地震を体験する際に、地震の種類や耐震・制振・免震といった構造形式によって異なる建物の揺れを体感することができるツール。体験者の心理状況を評価することも可能で、より安心できる建物の普及や既存建物の防災対策への応用も目指しているという。
現在同システムは日建設計エンジニアリング部門構造設計グループ企画展示「STRACTS」の特別展示期間にて展示されている。また、今後は設計事務所等やクライアント企業向けに、ジオクリエイツによる体験デモ・展示会出展・販売も予定しているという。
主な機能は以下のとおり。
1.歩行移動
室内の任意の場所に移動して、その場所の地震時の様子を確認することができます。
2.建物高さの変更
建物高さに応じた揺れを確認できます。
3.多視点表示
周囲の鑑賞者は、ユーザーの視点に加えて、俯瞰的な視点で確認することができます。
4.グラフ表示
地震時の加速度と変位をグラフで表示することができます。
5.感情センサー
これまで感覚的にしか分からなかった感情の動きを定量化できる便利なツールです。
ストレスや不快などを感じたときに、計測している数値が跳ね上がる仕組みです。
STRACTS開催概要
・全体会期:2018年11月5日(月)~2018年12月21日(金)9:10-17:00土日祝日休館
・地震体験 VR特別展示期間:2018年11月26日(月)~2018年12月7日(金) 10:00-16:00
・場所:日建設計東京ビル1階ギャラリー(東京都千代田区飯田橋2-18-3)