アプリ情報プラットフォームを提供するApp Annieが、小売業界のスマートフォン向けアプリに関する調査レポートを発表した。
調査対象国は日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・韓国で、小売業界における最新動向と、ビジネス成功の秘訣をアプリの視点から紐解くべく、App Annieが提供する「App Annie Intelligence」に含まれる情報を用いて市場分析を行った。いずれの国でも、「実店舗・オンライン併用型」と「オンラインファースト」の両方の小売アプリにおける利用時間が過去12カ月で増加しており、特に総利用時間はアメリカ、韓国、日本で高くなった。調査した全ての国において、「オンラインファースト」の小売アプリの上位本は、ユーザーあたりセッション数と、その伸び率の両方で「実店舗・オンライン併用型」アプリの上位本を上回り、アジア圏においては中国と韓国はオンラインファーストのアプリが多数を占めているが、日本では「実店舗・オンライン併用型」も依然として堅調な伸びを見せていたという。
日本と韓国では高齢化が進み人口増加率が低いことから、小売業者は既存顧客のエンゲージメントとリテンションに重点投資する傾向が強くなっており、こうした背景から積極的な「割引」と「ポイント還元」が広く行われている。楽天市場の「スーパーポイントアッププログラム」といった顧客からの積極的な参加を必要とするロイヤルティプランは一定の成功を収めており、韓国の場合は市場におけるの普及率が高いことも手伝って他国より高い伸びを示すと同社は予測している。一方、アメリカでは小売業者がモバイルアプリを活用して成功を拡大させており、過去12カ月間に「実店舗・オンライン併用型」（55％増）と「オンラインファースト」（60％増）の両方のアプリで利用時間が急増した。
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https://www.appannie.com/jp/insights/market-data/what-retailers-need-to-know-about-mobile-apps/