米医療系企業、注意欠陥多動性障害児童のセラピーに仮想空間を活用

   2013/01/06

米医療系企業、注意欠陥多動性障害児童のセラピーに仮想空間を活用

病院や施設にセラピーを派遣したり様々な医療業務サポートを提供しているCFG Health Systemsが、注意欠陥多動性障害(以下ADHD)の子供のセラピーに3D仮想世界を活用し高い効果をあげたという。アメリカで最も歴史あるテクノロジー雑誌「Scientific American」が伝えたもの。

ADHDとは、不注意だったり落ち着きが無かったり、衝動的な行動を取ったりという症状を特徴とする発達障害の一つと言われている。鬱病やPTSD、アスペルガー症候群と類似した症状を示す場合もあり、小さい時に長期間にわたって親や学校教師などから暴力や体罰を受けた子供がなりやすいという説がある。
Scientific Americanが伝えたところによれば、CFG Health Systemsは家庭の問題からADHDになったジョーという13歳の少年のセラピーを担当したが、当初ジョーはセラピーを受けるどころかセラピストと口をきくことすらしなかったという。そこでセラピストは、トレーニング用仮想空間プラットフォームを提供するForterra Systemの「OLIVE」(On-Line Interactive Virtual Environment)をカスタムした子供・若者向けのセラピー用仮想空間「SECTER」を活用した。
「SECTER」は、遠隔リハビリテーションシステムなどを開発・提供するGreenleaf Medica社と同社が共同で開発した仮想空間で、役割を演じる「ロールプレイ」を通して子供・若者の抱える問題を分析しセラピーを行うというもの。ジョーと彼のセラピストはSECTER内で8週間のセラピープログラムを行ったが、通常のセラピーよりもはるかに高い効果が得られたという。セラピストは、「この8週間のプログラムの効果は通常の6ヶ月のプログラムに相当するかもしれない」と語ったとのこと。

Scientific AmericanのWeb版はこちら
http://www.sciam.com/article.cfm?id=therapists-use-virtual-worlds

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