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【東京ゲームショウレポート】海外に向けてゲームを開発する際の注意点とは

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(左から)鵜之澤伸氏、和田洋一氏、辻本春弘氏
CESA和田会長の講演に続き、基調講演第2部としてカプコン社長の辻本春弘氏とバンダイナムコゲームス副社長の鵜之澤伸氏を加えたパネルディスカッションが行われた。


■最初から欧米を対象とした戦略を
ディスカッションでは、先程の和田氏の講演テーマとも繋がる「ゲーム業界のグローバル化」について語られた。
和田氏は、「まずは世界のユーザーに『スクウェア・エニックス』の名前を認知してもらえることがグローバル化の第一歩。現在は山登りで言うところのまだ1~2合目」と語ったのに対し、辻本氏は「カプコンは3合目くらい。欧米でもカプコンのゲームは評価されており、まだ大ヒットというほどではないがヒットはしている。ゲーム開発に関しては、元々グローバル化を意識して行っているが、経営サイドがそこまで覚悟しているかと言うとまだ厳しい状況」と語った。鵜之澤氏は、バンダイがキャラクターを使用したゲームを得意としていることを述べつつ「いくら日本で『ゲゲゲの鬼太郎』がヒットしているといって、それを欧米で展開しても(文化的な違いから)ダメ」と例を挙げ、日本でヒットしているコンテンツをそのまま欧米へ持っていくのではなく、最初から欧米を対象としてゲームを作らなければならないという課題を示した。
これを受け辻本氏も、「日本でヒットした『モンスターハンターポータブル』シリーズも、そのままの状態で欧米の市場へ持って行ってはヒットしない。今後欧米で売れるよう調整していく」と語り、和田氏も「世界がターゲットとなるよう作ってはいるが、海外の事がたいして分かっていないのに、『きっと外人はこんなものが好きだろう』と意図的に”海外向け”と作ると失敗する。ちょうど海外の映画に変な日本人が出てくるようなもので、勝手な思い込みだけで作ると滑稽なものになってしまう。だからまずはインターフェイスの世界標準を意識するべきだ」とコメントした。
■PS2で楽をし過ぎた
また、現在のゲーム開発における問題として、鵜之澤氏は「PS(プレイステーション)からPS2になったときに楽をし過ぎた」とコメント。PS2が出現した時に日本ではPS用のゲームの続編ばかりを作っていたが、その間海外ではPC用のゲームを開発し、PCの進化に合わせてゲームエンジンも進化していたという。しかしその5~6年の間、日本ではPS2のエンジンのまま技術革新が止っていたというのだ。
これに対し和田氏は、健康に悪いと分かっていてもなかなか禁煙できないことに例え、「危ないと頭では分かっているのだが、どうしても認められない。本当に危機的な状況にならないと動けない」と本音トークを展開、正面から問題に向き合う難しさを語った。
それを受けて辻本氏は、「(和田氏と鵜之澤氏が)そもそもタバコなんて吸っているからダメなのだ」と発言し場内の笑いを誘ったあと、「今後はもっとゲームコンテンツの付加価値を高め、あと2~3年で世界で5位くらいを目指したい」と強気且つ具体的な目標を語った。
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