最近、GREEの内製レースゲーム「Wacky Motors」を頻繁にプレイしています。
これはスマートフォン/タブレット向けのフル3Dソーシャルレースゲームアプリです。日本で公開されるより先に米ロサンゼルスにて6月5~7日に開催された世界最大のゲームショウ「E3 2012」で公開されました。パッと見アメコミ的なデザインなので、日本市場よりはグローバル市場を狙っているのかもしれません。とは言っても東京ゲームショウ2012でもステージイベントを行ったりオブジェを飾ったりとかなり派手にアピールしていましたが。
どんなゲームかはまずこちらの動画をご覧下さい↓
こんなデフォルメされたかわいい感じのカジュアルなレースゲームなのですが、なんとこれ、GREEのタイトルとしては珍しく最初から有料配信なのです。
つまりそれだけGREEにとって自信があるタイトルだということ。ということで一体どんなゲームなのかレポートしていきましょう。
「Wacky Motors」には世界各地の都市をモチーフにしたサーキットを走りながらミッションをこなしていく「ミッション」モードと、他のユーザーと対戦する「バトル」モードの2種類があります。レースを重ねていくと仮想通貨「マニー」が稼げ徐々にレベルが上がっていき、走れるサーキットの種類が開放されたり稼いだマニーで「ガチャ」が回せるようになります。ここら辺のシステムはよくあるソーシャルゲームとほぼ同じですね。
まずは「ミッション」モードからプレイ。一番最初はアメリカのシカゴをモチーフにしたサーキットです。ここを舞台に「このコースを○位以上でゴールしろ」といったミッションをこなしていきます。
コースはこんな感じ。時折ハレーションなんかも出てきてグラフィックも結構凝っています。最初のうちはだだっ広いコースの上を走るだけでせいぜいカーブのコーナリングに気を付けるぐらいですが、レベルが上がるごとに道の脇に物が置いてある細い路地風のコースや陸橋の柱が立っているコース、すぐ脇に水路があってコースアウトすると水の中に落ちるコースなどが出てきて難易度も上がっていきます。さらに他のマシンが体当たりしてきたり、先行車を狙い撃ちするミサイルが飛んできたり、後続車の目くらましをする偽札がバラまかれたりと一瞬も気を抜けません。かなり白熱したレースが楽しめます。
秀逸なのは端末のジャイロセンサーを使用した操作方法。端末を左右に傾けるだけで車を操作できます。右に曲がりたいときは右に傾け、左に曲がりたい時は左に傾けるという実に直感的なもの。コンソール向けゲームよりもアーケードゲームに近い操作方法です。
ただ立て続けにプレイできるわけではなく、レースを続けると体力が減って回復するまで一定時間待たなければならなくなります。勿論課金アイテムですぐに回復することも可能ですが。ここら辺も他のソーシャルゲームと同じシステムですね。
回復を待っている間にそれまでのレースで貯めたマニーでガチャを回してマシンやキャラクターをデコレーションしてみましょう。ガチャにも無料と課金の2種類があり、勿論課金ガチャの方がレアなアイテムが出やすくなっていますが、無料ガチャの方もなかなか面白いアイテムが出てくるので無課金でも十分楽しむことができます。
ちなみに私が一番最初に引き当てたアイテムはこれ。一瞬「なんだこれ?人形?」と思いましたが、実はこれマシンに取り付けるアイテムなのです。ただのデコレーションアイテムではなく、取り付けるとマシンのスピードが上がったりと機能も付いています。アイテムを取り付けてマシンを改造することで性能が上がるなんてまるでミニ四駆みたい。
またガチャを回すだけでなくマニーで様々な便利アイテムやマシン、キャラクターを買うこともできます。尤もかなりの額を貯めないと買えませんが…。
こうしてGETしたアイテムでキャラクターの着せ替えをしたり…
マシンを改造したりして…
とりあえずこのようになりました。ホイールに付いているドリルは体当たりして妨害してくる敵のマシンを弾くのに有効です。なお、こうしたアイテムは「合成」して別のアイテムに作り替えることも可能。ゲームのあちこちにソーシャルゲームのシステムが上手く取り入れられています。
しかし一番のソーシャル要素は他のユーザーとの対戦機能。8人まで他のユーザーと一緒にレースで対戦することできます。こうして他のユーザーのキャラクターやマシンを見るといろいろなデコアイテムがあることが分かりますね。猫の着ぐるみ欲しいなー。
対戦で上位に入賞するとボーナスとして貰えるマニーが増えます。対戦を重ねて勝てば勝つほどマニーが貰えてよりマシンをグレードアップできるというわけですね。
実際にプレイしてみての感想ですが、ダウンロード価格85円の値打ちは十分にあるゲームだと思いました。というかこれ、何かに似ている……そう、任天堂の「マリオカート」に。もし任天堂がスマートフォン/タブレット対応をしていたら、きっとスマホ版マリオカートはこんな風になっていたんじゃないか…とつい思ってしまいました。なんかこう、「任天堂がいつまでもスマホ対応しないならその枠を俺らが頂くぜ!」というGREEの気合いみたいなものすら感じるタイトルです。