今日は9月15日、9月15日と言えば関ヶ原の戦いがあった日。とは言っても実際に戦いが行われたのは旧暦の9月15日なので現在の暦では10月なのですが。しかしそろそろ岐阜県関ケ原町(町名の場合はヶが大きい)も観光客で賑わう一番忙しい時期に入るのではないでしょうか?そこで、これから関ヶ原へ参陣する方々に是非オススメしたいiOS向けアプリがあります。それは「SEKIGAHARA AR 第一幕 布陣・対峙」。
これは首都大学東京の学生さんが実際の関ヶ原の戦いの資料を基に開発したアプリで、地図やAR、Twitterライクなインターフェイスを通して戦況の変化や戦場の様子などを体験することができます。
起動してまず表示されるのが、現在の関ヶ原周辺の地図の上に重ねられた東西両軍の布陣。現代の地図の上に400年以上前の情報が重ねられているというのがもう胸アツです。
地図は拡大・縮小が可能です。拡大して見ると「ここ今では道路のど真ん中だな」とか「こんな山の中に陣を構えてたのか」など現在と比較できて面白いです。
さらに拡大すると、どこにどんな武将がいたのか個人名も見ることができ、大将格だと兵数も表示されます。これをクリックすると…
このようなTwitterライクな武将の”つぶやき”が見られます。「もし戦国時代にTwitterがあってみんなTweetしてたら…」と妄想を膨らませるのも楽しいですね。
ARモードでは、位置情報に従い武将の”影”を現実の風景に重ねて表示させることができます。一応関ヶ原以外の場所で起動しても方角・位置を反映し表示させることは可能なのですが、これは関ヶ原の現地で起動してこそ面白さが味わえる機能だと思いました。しかし影の一つ一つにも個人名が表示されているのが細かい!
さらに自分が今いる場所に東西両軍の布陣を仮想的に重ねることも可能です。こうして重ねて見ると、自分の想像よりもかなり戦場が広範囲だったことが分かります。
そしてアプリ内からハッシュタグ付きでTwitterにTweetを投稿できる機能もあり。関ヶ原現地で旅の思い出も含めて感想をTweetするといいかも。
このアプリは関ヶ原以外の場所でも使えますが、触れば触るほど関ヶ原現地で起動したい、というか関ヶ原に行きたい!と思えてきました。もう関ケ原町は観光プロモーションにこのアプリを使うべき!あと地域学習の際に小学生に使わせるなど学習教材としても活用できるでしょう。
ということでこれから関ヶ原周辺に観光に行く予定のあるiOSユーザーの方は是非ダウンロードして使ってみて下さい。普通に地図としても十分利用できます。いろいろ情報が重ねられている分Google EarthやGoogle Mapsをそのまま見るより分かりやすいかもしれません。
ちなみに関ヶ原つながりの余談ですが、現在私が住んでいる秋田県横手市及び秋田県南地域を太閤検地したのは関ヶ原の戦いで超がんばった人・大谷吉継だったりします。ただ検地に反発して大規模な一揆を起こしたため大谷隊にフルボッコにされたのですが。
関ヶ原〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
by G-Tools