他ではちょっと見当たらない斬新なモチーフやルール、グラフィックのゲームが一度にたくさん見られるのがインディーゲームコーナーの魅力の一つですが、今年の東京ゲームショウにおける個人的”ベスト・オブ・雰囲気ゲー”がスウェーデンのVisiontrick Mediaが開発するVR飛行アクションゲーム「MARE」でした。もうスチームパンク好きにとっては天国みたいなゲームです。
「MARE」は、プレイヤーが機械仕掛けの鳥となって、ステージの各所に設置されている風向計のような止まり木を探して飛び移りながら、道に迷った少女を誘導していくというゲーム。鳥は止まり木に止まることによって電力を補給していき、その度に心臓部分にあるコアが赤く光ります。スタート地点は雑然とした廃墟の中ですが、窓や隙間から漏れる光や崩れた瓦礫などの表現が美しく、その景色の中を鳥になって飛びまわるのはなんとも言えない贅沢な体験です。また飛行アクションもよくできており、止まり木から止まり木へと飛び移る際のスピード感と浮遊感もしっかり感じられ、特に高低差のある場所を飛んだ時は、実際には床に立っていると頭で分かっているのについ足元がおぼつかなくなりました。
東京ゲームショウでは序盤の廃墟のステージしかプレイできませんでしたが、実際には様々なステージが用意されています。こんな景色の中を鳥になって自由自在に飛ぶことができるなんて本当に最高！スチームパンカーなら現実世界に戻りたくなくなること間違いなしです。
この「MARE」はリリース時期はまだ未定ですが現在Oculus Rift向けに開発が進められています。ゲームの公式サイトにてメールアドレスを登録しておけば最新情報が送られてくるので、興味のある方はチェックしてみては如何でしょうか。