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【TGS2017】「明日に延ばすな!新しいものは今すぐ楽しめ!」 Oculus Riftの生みの親パルマー・ラッキー氏がVAQSOブースで講演

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【TGS2017】「明日に延ばすな!新しいものは今すぐ楽しめ!」 Oculus Riftの生みの親パルマー・ラッキー氏がVAQSOブースで講演

東京ゲームショウ2017ビジネスデーの9月22日(金)、VRコンテンツのシーンやアクションに合わせて「香り」を加える臭覚VRデバイス「VAQSO」のブースにて、VRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の生みの親で現在Facebook傘下となっているOculus VRの創業者であるパルマー・ラッキーさんと、VAQSO代表の川口健太郎さんによるトークショーが開催されました。なお、トークはパルマーさんへの質問形式で進行し、その質問はあらかじめTwitterで一般ユーザーから募集されたものでした。

【TGS2017】「明日に延ばすな!新しいものは今すぐ楽しめ!」 Oculus Riftの生みの親パルマー・ラッキー氏がVAQSOブースで講演

パルマーさんは2014年3月にOculus VRを計20億ドルでFaceookに売却し、20代にして一躍億万長者となった人物。今年3月にFacebookを退社後は、苦境に陥ったVR関連のスタートアップを支援したり、各種イベントに登場したりと所謂”フリー”として活動していますが、現時点では彼自身の具体的な新展開については明らかにされていません。それについてパルマーさんは「VRではありませんが、今はアメリカの国境を監視する技術を開発するための防衛関連のスタートアップに取り組んでいます。でも残念ながらその仕事のジャンル上、ここで詳しいことを発表することはできません」と説明。明らかにしていないのではなく”明らかにできなかった”のですね。

次にVAQSOに対する印象については、「これまで様々なVRデバイスに出会いましたが、VAQSOの良いところは香りのクオリティだけでなく香りの切り替えが早いこと。前の香りが残って次の香りと混ざってしまうのは香りデバイスとしては重大な問題ですが、VAQSOにはそれがありません。またVAQSOでチョコレートの香りを嗅ぎつつお湯を飲んだら、本当にホットチョコレートを飲んでいるかのような気分になりました」と回答。偶然にも前日に同じくVAQSOのブースにて行われたGOROmanさんのトークと共通する”香りと味覚の連動”についての体験談が披露されました。川口さんによれば、VAQSOで使用されている香り噴出の技術は指向性が強く、ピンポイントに必要な香りを少量のみ噴出するためすぐに香りが消えるのだそうです。

今後VRがどう進化していくかという質問では、「高解像度、高レスポンス、低価格、小型化はこの先1~2年で実現し、さらに新しい技術もどんどん開発され、人体へのインプラントも実現するでしょうが、その時は法律や規制が障壁となるでしょう。しかしそれでもチャレンジし続けることが重要です。これを聞いて私がクレイジーだと思う人もいるかもしれませんが、VR開発者はクレイジーでなければいけません。VAQSOにしても、VRで香りを再現するデバイスを作るなんて相当ハイリスクな事業に手を出すこと自体クレイジーです。なので川口さんにはこれからもっとクレイジーになって欲しいと思います。」と未来の展望を語ると共に、ジョブズの有名なスピーチにも通じる”クレイジー宣言”が出ました。

そして最後に出された「もっとVRを楽しむにはどうすればいいか?」という質問には、「現在のVRシステムは、数年前に10万ドルくらいした軍事目的のものより高性能のものが500ドルくらいで買えます。それくらいVRシステムは早く進化しているので、決して明日に延ばさず、新しいものは今すぐ買って楽しんで下さい。そしてこの東京ゲームショウというチャンスを生かして様々なVRコンテンツを体験して下さい」と回答しトークショーを締めくくりました。

【TGS2017】「明日に延ばすな!新しいものは今すぐ楽しめ!」 Oculus Riftの生みの親パルマー・ラッキー氏がVAQSOブースで講演

【TGS2017】「明日に延ばすな!新しいものは今すぐ楽しめ!」 Oculus Riftの生みの親パルマー・ラッキー氏がVAQSOブースで講演

トークショーが終わった後、その場でVAQSOのロゴTシャツにパルマーさんと川口さんがサインを書き、客席に直接投げ入れるというダイナミックなプレゼント企画が行われました。キャッチした人はラッキー!

 

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