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【Japan Expoレポート】荒削りだけど大らかで自由 Japan Expoのコスプレ事情

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Japan Expoの報道で一番取り上げられるのはやはり「コスプレイヤー」だと思います。実際、会場には数え切れないくらいのコスプレイヤーがおり、また全日程を通して一番観覧者を集めていたのもコスプレステージでした。

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コスプレステージではパフォーマンス演技もあり

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個人だけでなくチームでの登壇もOK

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コスプレステージは遠くの人も見えるように基本座って観覧

フランス人コスプレイヤーのレベルですが、さすがにマジックでGUNDAMと書いたダンボールを着ている人はいませんでしたがまだ日本よりも荒削りな印象でした。もちろんハイレベルな人々もいて、特に中世やファンタジー系のコスプレイヤーに至ってはもはやコスプレ云々のレベルではなく「この人達のご先祖様はきっとこんな感じだったんだろうなあ…」と思えるくらいでしたが。

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もはやコスプレってレベルじゃねーぞ!という方々。しかし撮影ポイントが普通に企業ブースな件

もっとも、日本のキャラクターのコスプレをする場合は衣装作りをする以前に資料集めが大変だし、日本ほど市販のコスプレ衣装も充実しておらず、コスプレ衣装を作ってくれる業者も少ないので仕方が無いといえば無いのですが。

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数少ないフランスのコスプレ衣装製作団体「Aoi Sora Cosplay」。なんとブースにミシンを持ち込んで現地で衣装製作するデモンストレーションを行っていました

しかし、Japan Expoのコスプレ環境は日本のイベントと比べはるかに大らかで自由、そしてカオスです。まずコスプレをするのにコスプレイヤー登録をする必要がありません。登録どころかみんな家からコスプレをして会場入りし、閉会後もそのまま普通に電車やバスに乗って帰ります。もちろん行き帰りには一般人と一緒になるのですが、一般人も「ああ、Japan Expoの人達か」という感じに微笑むだけで特に非難をするわけでもなく、「mignon」(ミニョン:かわいいね)なんて声をかける人もいるほど。周囲の空気がとても大らかなのです。

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長い小道具もそのまんま持って来て持って帰る

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帰りに偶然同じバスに乗り合わせたコスプレイヤーの方達。三輪士郎さんの漫画作品「DOGS/BULLETS&CARNAGE」のルキとノキのコスプレをしています

また、コスプレ登録と同様に撮影登録も必要ありません。フランスにもコスプレイヤーを撮影するカメラマン(通称カメコ)がいるようですが、その年齢層は幅広く、特にコスプレ撮影エリアなんてものも設けられていないので会場のあちこちで自然発生的に撮影会が始まります。

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さらに何より、カメラマン以上にコスプレイヤー自身の層が非常に幅広いのです。肌の色が何色だろうがハゲだろうがデブだろうがブサイクだろうが年寄りだろうが杖をついていようが車椅子に乗っていようが手足が欠損していようがそんなものは一切関係ない。「誰もが自分のなりたい姿になる」というのが基本姿勢で、それに対しあれこれ非難する参加者は誰もいません。なので皺くちゃのお爺さんが孫と思しき子供と一緒にONE PIECEのエースとルフィのコスプレをしていても、頭にベールをかぶったムスリム女性がそのままピカチュウのスーツを着ていても、眼鏡のおっさんがゴスロリ服を着ていてもぜんぜんOKです。

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もしかしたらJapan Expoの参加者にとって、コスプレの完成度以上にコスプレによって「自分はこれが好きなんだ!」と自己主張することの方が重要なのかもしれません。そして私は彼らの姿を見るごとに、彼らが日本のイベントに憧れて来日した際、その規制の多さやローカルルールの複雑さに幻滅してしまうのではないか?と心配になってしまいました。日本の方こそ彼らの大らかさや自由さ、多様性を学ぶべきなのではないでしょうか。

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