「こいつをここから突き落とせたら…」こんな妄想、誰しも一度は抱いたことがあるでしょう。それをヴァーチャルに再現したのがこの「Stair Dismount」です。
本作は人を高所から突き落として散々に痛めつけ、怪我の度合いでポイントを稼ぐというもはやゲームと言えるかどうかも不明なドS落下シミュレーションゲームです。各ステージの形状や押す場所、強さ、運次第で落ち方や怪我する場所が変わるので何度プレイしても飽きず、様々なパターンの骨折具合をニヤニヤ眺めることができます。
操作は至って簡単、ステージを選択してキャラクターを押す場所を決め、画面下部にあるボタンで押し出す強さを決めるだけです。左右に振れる赤いゲージが右いっぱいになった時にボタンをタップすると最も強い力で押せますが、勢いよく突き落とせば必ずハイスコアになるというわけではなく、落下シミュレーションの奥深さを感じます。なお、本作はフル3Dなので視点移動やサイズ変更など自由自在。好きな角度から転げっぷりを鑑賞できます。
うわーもの凄い勢いで転げ落ちて骨折していくなあ(棒)。本作の無駄にクオリティの高いところは(褒め言葉)、オブジェクトの角などにぶつかった時の挙動と骨折の効果音がピッタリと合っており、今本当に折れたぞ!という”痛さ”がリアルに伝わってくることです。ちなみにスコアを世界中のプレイヤーと競うランキング機能もあるので、国・地域を超えて鬼畜っぷりを競い合うこともできます。どこまでもブラックなタイトルですw
人のオブジェクトの顔部分に好きな画像を貼れる機能があるので、「普段友達のふりをしているけど本当は大嫌いな奴」や「Facebookで一応友達になってるけど投稿やコメントがウザいので切りたい奴」「職場のムカつく同僚や上司」などの顔を貼って散々いたぶり尽くすことも可能です。ストレス解消にピッタリ!
転げ落ちている瞬間のベストショットを撮影してTwitterに投稿したり、落下の一部始終を録画してスマホゲーム専門動画サービス「Everyplay」で共有したりといった機能もあります。
ステージはシンプルな階段状のもの以外にも様々なバリエーションがあり、課金(100円〜400円)でさらに複雑な構造のステージをアンロックすることができます。でも無課金でも20種類以上のステージで遊べるので退屈することはありません。
こちらはオモチャの配送ラインを模したステージです。ベルトコンベアーの上に突き落とすと…
え……胴体が真っ二つに裂けた!?
そして上半身だけが地面に落下…下半身はベルトコンベアーに乗ってどこかへ行ってしまいました。
スコア確定後に紙吹雪が飛ぶ演出もブラックで良い味出してます。
こちらはHR/HM炸裂な爆音スピーカーの上に落として振動で飛び跳ねる様子を鑑賞するステージ。まるでトランポリンのような構造で、高所から突き落とした時とは異なる挙動が見られます。
本作を開発したのはフィンランド・ヘルシンキに拠点を置くゲームディベロッパーのSecret Exitです。同社は質感表現やデザインに秀でたフル3Dのゲーム開発を得意としており、特に緊縛ゲーム「Zen Bound」シリーズは多くのアワード受賞歴があり高く評価されています。気になる人は「Stair Dismount」と共に他のタイトルもチェックしてみて下さい。