今から12年前の2007年にWeb上で公開され、そのインパクトある世界観とシンプルながら奥深いゲーム性が話題を呼び、日本だけでなく海外でもカルト的な人気を誇った伝説のFlashゲーム「薔薇と椿」が、なんとスマホ向けタイトルとして復活!東京ゲームショウ2019のインディゲームコーナーにその先行開発版が出展されていました。
本作は、華族の家柄である椿小路家の長男・俊介の元に嫁いだものの、早々に夫に先立たれ未亡人となってしまった主人公・玲子が、椿小路家の人々の高貴ないびりに屈することなく「ビンタ」で立ち向かう華麗なるビンタバトルゲーム。「御得点」「おビンタ」といった浮世離れしたレトロで高貴な言葉遣いや、相手にビンタをヒットさせた時の意外な変顔などのシュールな世界観が口コミで話題となり、オリジナルのFlash版は累計1,500万回もプレイされる人気作となりました。
ルールとプレイ方法は至ってシンプル。ターン制で玲子と椿小路家の人々がビンタを張り合うというもので、玲子の攻撃ターン(薔薇ターン)では相手の隙を突いてタイミング良くビンタし、椿小路家の人々のターン(椿ターン)ではビンタが飛んでくる瞬間を見極めてを回避します。自分の体力ゲージが減るより先に相手の体力ゲージを0にすれば勝利で、ビンタが相手の弱点に当たるとクリティカルヒットとなり、大幅に体力ゲージを削ることができます。なお、弱点の位置ば相手ごとに異なるので、ビンタの応酬の中でそれを探る駆け引きの要素も楽しめます。
オリジナルのFlash版はマウス操作でビンタしていましたが、スマホ版では「おスワイプ」操作で直接ビンタや回避を行うため、よりビンタをしている感覚を疑似体験できるようになっていたほか、ただ画面をスワイプするのではなく、ちゃんと相手の顔を狙ってスワイプしないとビンタが入らなかったり、上手くビンタをキメ続けると往復ビンタもできるようになるなど、挌闘ゲーム的な要素も感じられました。
本作を開発しているのはFlash版と同様、「LA-MULANA」シリーズで知られるNIGOROで、スマホ移植には株式会社room6が携わっています。リリースは2019年内の予定で、続編「薔薇と椿2」のキャラクターも登場するなどスマホ版だけのお楽しみ追加要素も満載だそうです。
勝利時のコメントも良い味出してます。へんぴな会場…